インディペンデントマガジン『IWAKAN』初の関西イベントが京都で開催。
7/8(土)、7/9(日)の2日間にわたって、ジェンダーについての議論を進める場が展開されます。
出町座では関西初上映となる、クィア映画の若手監督アレクシス・ラングロワ氏による短編映画2作の上映イベントを行います。パロディ、ホラー、コメディを織り交ぜながら、性的マイノリティに対する差別や、LGBTQ+コミュニティの創造性に対する軽視を問う彼の作品は、2021年ロカルノ国際映画祭で銀豹賞などを受賞。上映後、IWAKAN編集部がアフタートークを行い、作品解説や監督とのエピソードを紹介します。出町座で鑑賞できるチャンスを、お見逃しなく。
【上映作品 1 】
《恐怖に咲く姉妹》
原題:De la terreur, mes soeurs! 2019年/28分
カルソームと彼女の友人たちにとって、今日はいつもと変わらない一日。カクテルを飲み、アプリでセックスの相手を探し、恋を待ち焦がれ、またもや見知らぬ人からのトランスフォビックな侮辱に耐えるだけ…。しかし、今日はそうはいかない。4人のトランスジェンダーたちは復讐を想像する。
【上映作品 2 】
《ドロシーが生んだ悪魔たち》
原題:Les Démons de Dorothy 2021年/27分
ドロシーは映画監督で、少し負けず嫌いな性格。ある夜、脚本を書き上げた彼女は、プロデューサーから「クィア・コメディはもういいから、そろそろメインストリームの映画を作れ」という電話を受け、挫折を味わう。絶望に沈まぬように、ドロシーはテレビ番組『ロミー・ザ・ヴァンパイア・スレイヤー』に慰めを求めるのだが…。
監督プロフィール
アレクシス・ラングロワ Alexis Langlois
パリ第8大学(Saint Denis Vincennes)で学び、俳優マグダレナ・モンテズマに関する論文を書いた後、パリ・セルジュ国立高等芸術学院で学んだ。初めて制作した短編映画『Trinkets and dark thoughts』で、パリのアンダーグラウンドのパーティー参加者やパフォーマーを撮影。翌年には、同じ劇団でミュージカル『Your young years will wash your tears』を撮影した。 Les films du Bélier制作の『恐怖に咲く姉妹』の後、『ドロシーが生んだ悪魔たち』を監督し、2021年のロカルノ国際映画祭で銀豹賞を受賞。現在、初の長編映画『Drama Queens』と、Les Films du Poissonと制作したバーレスク・シチュエーション・コメディ『Body Positive』が資金調達中。