三宅唱監督特集2023 『ケイコ 目を澄ませて』ロングラン御礼企画

上映スケジュール

2023/4/28(金)〜5/25(木)

4/28(金)17:30-【A】(19:16終)
4/29(土・祝)17:30-【B】(19:10終)
4/30(日)17:30-【A】(19:16終)
5/1(月)17:30-【B】(19:10終)
5/2(火)13:20-【A】(15:06終)
5/3(水・祝)17:40-【B】(19:15終)★三宅唱監督トークあり
5/4(木・祝)17:30-【A】(19:16終)

5/5(金・祝)18:40-【D】(20:30終)
5/6(土・祝)18:40-【C】(20:35終)
5/7(日)18:20-【D】(20:10終)
5/8(月)18:20-【C】(20:15終)
5/9(火)18:20-【D】(20:10終)
5/10(水)18:20-【C】(20:15終)
5/11(木)18:20-【D】(20:10終)

5/12(金)17:55-【E】(19:10終)
5/13(土)17:55-【F】(19:10終)
5/14(日)17:55-【E】(19:10終)
5/15(月)17:55-【F】(19:10終)
5/16(火)17:55-【E】(19:10終)
5/17(水)17:55-【F】(19:10終)
5/18(木)17:55-【E】(19:10終)

5/19(金)15:45-【G】(16:55終)
5/20(土)15:45-【H】(16:55終)
5/21(日)15:45-【G】(16:55終)
5/22(月)15:45-【H】(16:55終)
5/23(火)15:45-【G】(16:55終)
5/24(水)15:45-【H】(16:55終)
5/25(木)15:45-【G】(16:55終)

*上映時間は確定次第掲載します。

『ケイコ 目を澄ませて』出町座にて絶賛ロングラン!▶上映情報はこちら◀

料金

通常料金設定

【関連イベント】
5/2(火)18:00~19:30
京都精華大学 アセンブリーアワー講演会
三宅唱監督 講演会「失敗と発見」
会場:京都精華大学/オンライン
企画詳細、ご予約は▶こちら◀から

【トークイベント】
5/3(水・祝)【Bプロ】上映後
登壇:三宅唱監督
聞き手:北小路隆志さん(映画批評家/京都芸術大学映画学科教授)

*本編上映後に舞台挨拶を行います。
*実施日1週間前(4/26)より電話予約を受付開始。券売と座席指定は当日先着順。▶予約詳細はこちら◀

【ご注意事項】
*ただいま感染症拡大予防のご案内をしております。▶こちら◀
*諸事情により中止または登壇者が変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
*いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは致しません。
*無断で撮影・録音を行う、感染症予防対策に準じていただけない等、非常識な行動が見受けられた際は、当方の判断でご退出いただく場合があります。

【イントロダクション】
三宅唱監督の『ケイコ 目を澄ませて』は2022年度の各映画賞で非常に高い評価を得、多くの観客からの絶大な支持も受けました。出町座では昨年12月の封切りよりロングラン上映中ですが、ご来場のお客さまがいまだ途絶えることがありません。そんな稀有な作品を世に放った三宅唱監督のこれまでの作品を独自の形で上映します。劇場用長編映画として撮られた作品はもちろん、インディペンデント作品、アートプロジェクト企画や地域との連携、ミュージックビデオなどのアーティストとのコラボレーションなど、非常に多角的なフォーマットに柔軟に対応しながら、ひとつひとつが明確なアプローチを持ち、原初的かつ新鮮な映画的魅力に満ちた三宅監督の多様な作品群を、ぜひこの機会にご体験ください。


【上映プログラム】

【A】105分▶1週目/3回上映
『1999』1999年/3分
『4』2005年/17分
『マイムレッスン』2006年/10分
『やくたたず』2010年/75分

【B】93分▶1週目/4回上映
『スパイの舌』2008年/15分
『NAGAHAMA』2016年/18分
『密使と番人』2017年/60分

【C】113分▶2週目/3回上映
『Playback』2012年/113分

【D】106分▶2週目/4回上映
『きみの鳥はうたえる』2018年/106分

【E】68分▶3週目/4回上映
「Goin Back To Zama City」2014年/Hi’Spec feat.OMSB/4分
『THE COCKPIT』2014年/64分

【F】71分▶3週目/3回上映
『無言日記2014』2014年/66分
『土手』2021年/5分

【G】67分▶4週目/4回上映
『ワイルドツアー』2019年/67分

【H】70分▶4週目/3回上映
『無言日記2015』2015年/66分
『ROAD MOVIE』2022年/4分

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【作品紹介】


【Aプログラム】

1999

1999年/3分
中学3年生の三宅唱が撮った驚きの初短編。「撮影のイロハをすべて自分たちでゼロから考え、あまりに楽しくて知恵熱が出た。この経験がなければ今がない、と心底思える」三宅唱

4

2005年/17分
ホテルの一室で繰り広げられる男女4人のすれ違い。

マイムレッスン

2006年/10分
2人のパントマイムと1人の女性。ノブは友人のヒデキとエミコとともに、見えない壁のトリックをマスターするために練習する。たった10分で、三角関係の複雑さを表現した作品。

やくたたず

2010年/モノクロ/76分
監督・脚本・撮影・編集:三宅唱 助監督:古田晃 美術:久保田誠 録音:高柳翼
出演:柴田貴哉、玉井英棋、山段智昭、片方一予、櫛野剛一、足立智充、南利雄

高校卒業を控えたテツオたち3人は、先輩が勤める地元の防犯警備会社でバイトを始めるが……。一面雪に覆われた北海道を舞台に、ボンクラ高校生の日常と仕事、そして彼らが巻き込まれる思わぬ事件を、ザラついたモノクロームで捉えた青春群像。村上淳、加瀬亮などの俳優に絶賛された、三宅唱の初長編作。
 

『やくたたず』


 


【Bプログラム】

スパイの舌

2008年/15分
「1999年、中3のときに友達とはじめて映画をつくった。どうかと思うくらい楽しかった。2006年、映画美学校に入学し、最初の課題で『スパイの舌』を撮った。中学の友達に「なんにも変わってねえ」と言われた。」(三宅唱)

NAGAHAMA

2016年/18分
出演:石橋静河
監督:三宅唱、撮影:四宮秀俊 挿入歌=優河「青の国」

幼少時よりバレエ、ダンスを続けてきた女優の石橋静河と、三宅唱監督と撮影の四宮秀俊によるコラボレーションから生まれた短編作品。日常にあるさまざまなからだの動きとダンスの運動との行き来によって、映画における魅力的なからだのあり方を一緒に探ってゆく。

密使と番人

2017年/60分
監督・編集:三宅唱 脚本:三宅唱、松井宏 撮影:四宮秀俊 音楽:OMSB Hi’Spec
出演:森岡龍、渋川清彦、石橋静河、井之脇海、足立智充、柴田貴哉、嶋田久作

人里から切り離された冬の山 男たちは自らの使命のため、黙々と歩みを進める__十九世紀はじめ、鎖国下の日本。開国を望む蘭学者の一派が、幕府管理下にある日本地図の写しを密かに完成させる。彼らはオランダ人にその地図の写しを渡すため、若い蘭学者の道庵(森岡龍)を密使として出発させる。身を潜めながら、山の中を進む道庵だが、高山(渋川清彦)をはじめとするその山の番人たちは、幕府が手配した道庵の人相書を手に山狩りを始めていた。
 

『密使と番人』© 時代劇専門チャンネル・日本映画専門チャンネル


 


【Cプログラム】

Playback

2012年/35mm(*今回はデジタル上映)/113分
脚本・編集・監督:三宅唱 企画・プロデュース:佐伯真吾、松井宏、三宅唱 ラインプロデューサー:城内政芳 撮影:四宮秀俊 挿入歌:Daniel Kwon、大橋好規 主題歌:“オールドタイム”大橋トリオ
出演:村上淳、渋川清彦、三浦誠己、河井青葉、山本浩司、テイ龍進、汐見ゆかり、小林ユウキチ、渡辺真起子、菅田俊

仕事の行き詰まりや妻との別居など、40歳を手前に人生の分岐点に立たされた映画俳優ハジ。だがすべてが彼にとっては、まるで他人事のようだ。そんな彼が旧友に誘われ、久しぶりに故郷を訪れる道中、ある出来事が起きる。居眠りをして目覚めると、なんと大人の姿のまま制服を着て、高校時代に戻っているのだった……。現在と過去が交錯し、反復されるその世界で、果たしてハジは再び自分の人生を取り戻せるのだろうか。
 

『playback』© 2012 Decade, Pigdom


 


【Dプログラム】

きみの鳥はうたえる

2018年/106分
監督・脚本:三宅唱 原作:佐藤泰志 企画・製作:菅原和博 プロデューサー:松井宏 撮影:四宮秀俊 照明:秋山恵二郎 音楽:Hi’Spec
出演:柄本佑、染谷将太、石橋静河、足立智充、山本亜依、渡辺真起子、萩原聖人

函館郊外の書店で働く「僕」と⼀緒に暮らす失業中の静雄。「僕」と同じ書店で働く佐知子が加わり、3人は、夜通し酒を飲み、踊り、笑いあう。だが微妙なバランスのなかで成り立つ彼らの幸福な日々は、いつも終わりの予感と共にあった。佐藤泰志の小説をもとに、原作の骨格はそのままに、舞台を東京から函館へ移し、現代の物語として大胆に翻案した。
 

『きみの鳥はうたえる』© HAKODATE CINEMA IRIS


 


【Eプログラム】

Hi’Spec feat.OMSB「Goin Back To Zama City」MV

2014年/4分
多くのアーティスト楽曲のMVを制作し続けている三宅監督。そのなかでもHi’SpecやOMSBなどのヒップホップ・アーティストとは、三宅監督作品の楽曲を依頼したりなど相互のコラボレーションを続けている。

THE COCKPIT

2014年/64分
監督・編集:三宅唱 撮影:鈴木淳哉、三宅唱 整音:黄永昌 プロデューサー:松井宏
企画:愛知芸術文化センター 制作プロダクション:PIGDOM

新たな映画づくりを模索するなかで、ヒップホップの音楽づくりに刺激とヒントを求め、この企画はスタート。OMSB、Bim、互いをリスペクトしあうふたりに三宅唱が曲の共同制作を依頼し、二日間の過程を日常と地続きの創作の楽しさとして映し出す。そして本作でしか聴けない曲「Curve Death Match」が完成した。
 

『THE COCKPIT』© Aichi Arts Center, MIYAKE Sho


 


【Fプログラム】

無言日記2014

2014年/66分
監督・撮影:三宅唱

iPhoneで撮りためた「日常」を毎月数分にパッケージし、boidマガジンに連載した『無言日記』を2014年版まとめた劇場公開用ヴァージョン。セリフもキャプションも音楽もない映像の断片のなかに、世界に横溢する豊かな瞬間が立ち現れる。

土手

2021年/5分
複数のスケールで捉えられる東京の「土木」。RAU2020「土木と詩」の議論から生まれた作品。
 

『無言日記2014』


 


【Gプログラム】

ワイルドツアー

2018年/67分
監督・脚本・撮影・編集:三宅唱

山口情報芸術センター(YCAM)の映画制作プロジェクトから生まれた作品。三宅監督が10代の若者たちと描く〈ワイルドな〉成長が繊細に大胆に映し出されたみずみずしい青春映画。

『ワイルドツアー』© Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]


 


【Hプログラム】

無言日記2015

2015年/66分
監督・撮影:三宅唱

『無言日記』2015年版にまとめた劇場公開用ヴァージョン。日常の断片がふいに映画的な瞬間となり、それは一瞬で過ぎ去り、また日常が次々にめくられてゆく。

ROAD MOVIE

2022年/4分
横浜の黄金町に至る無人の道が、この土地に生きてきた人々の時間を思わせる。道から始めるロードムービー。
 

『無言日記2015』


 


ケイコ 目を澄ませて出町座にて絶賛ロングラン中!



【プロフィール】

三宅 唱

みやけ・しょう
1984年北海道生まれ。映画監督。一橋大学社会学部卒業。映画美学校フィクションコース初等科修了。2012年、劇場公開第1作『Playback』がロカルノ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、高崎映画祭新進監督グランプリ、日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞。その後、音楽ドキュメンタリー『THE COCKPIT』(14)、時代劇ドラマ『密使と番人』(17)、佐藤泰志原作小説の映画化『きみの鳥はうたえる』(18)、山口情報芸術センター[YCAM]と共同制作した『ワイルドツアー』(19)を監督。2022年、『ケイコ 目を澄ませて』はベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に正式出品され、キネマ旬報ベスト・テン第1位日本映画作品賞、毎日映画コンクール日本映画大賞、高崎映画祭最優秀作品賞ほかを受賞した。その他に『無言日記』シリーズ(14-)、ビデオインスタレーション「ワールドツアー」(18)、オリジナルドラマシリーズ『呪怨 呪いの家』(20)など。最新作は『夜明けのすべて』(2024年2月劇場公開予定)。