中学2年生の1クラス35人全員に密着した青春リアリティ映画、今年も三度のリバイバル上映。
あの頃、一度も話さなかったあの人は、何を考えていたんだろう。
とある中学校の3学期、「2年6組」35人全員に密着し、ひとりひとりの物語を紐解いていく。
そこには劇的な主人公もいなければ、大きなどんでん返しもない。
学校で眠ってばかりいるのに、家ではお菓子作りに勤しんでいる男の子。
お調子者で「ウルサイ」のに、デートに行くとぜんぜん話さない男の子。
「キャラを変えたい。できれば子供からやり直したい」と嘆く、地味で無口な女の子。
そこには、非行少年も、家出少女も登場しません。
ただ、その誰もが、いまの私たちと同じように、わかりにくい問題にぶつかり、
解決の仕方もあいまいなままに、前へ進んでいきます。
全くの他人であるはずなのに、その1人1人にどこか自分が重なり、気づけば目が離せなくなってしまう。
あのころ私たちは、どんな人が好きで、どんな人が嫌いで、
何に傷ついて、何に悩んで、何を決意して、何を夢見ていたのか。
そんな記憶と感情が、次々と溢れかえります。
この映画には「誰もが通ってきたのに、まだ誰も見たことがなかった景色」があり、そして、
普通の映画を観るのとは全く違う、「心のタイムマシーンに乗るような体験」が待っています。
すべてが慌ただしい世の中だからこそ、一度立ち止まり、
いつでもあの頃の気持ちに立ち返るための記憶の「栞」をはさんでもらうための映画です。
2021年/日本/120分
監督:竹林亮(『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』)
企画・プロデュース:栗林和明
主題歌:クリープハイプ「栞」(ユニバーサル シグマ) 音楽:adNote
制作指揮:島田研一、上藤和興 ラインプロデューサー:福田文香 制作進行:堀井美月 監督補:河本永
撮影:幸前達之、米澤佳州子 録音:鈴木泰憲、國分玲
編集:小林譲、竹林亮、佐川正弘、毛利陽平 ナレーション:YOU
配給:PARCO 企画製作:CHOCOLATE Inc.