そこで詠まれたのは、窓の外、
ガラスの向こうに捧げた詩だった__
詩人・吉増剛造とオルタナティブロックバンド・空間現代がスクリーンで対峙する圧倒的62分!
『眠り姫』『のんきな姉さん』『DUBHOUSE』の七里圭が満を持してドキュメンタリー映画に挑む。
80歳を超えてなお旺盛な創作活動を続ける、日本を代表する現代詩人・吉増剛造。本作は彼が、先鋭的なオルタナティブロックバンド・空間現代と、京都の小さなライブハウス「外」で2019年に行った、ある朗読ライブ《背》の記録だ。
吉増剛造はその年の夏、かつて津波を引き起こした海に面する宿の小部屋で、窓の向こうの海に浮かぶ霊島・金華山を眺めながら、その地に足を踏み入れることなく、思いを馳せた。それは今、世界が閉ざされる経験をした後の我々には、予見的で、象徴的にも感じる。
マスクや目隠しを用いながら、声の限りに叫び、録音を再生し、ありったけの力で透明なガラスにドローイングする……鬼気迫るライブ・パフォーマンスの全編を凝視して、詩人の言葉の「背」後を浮き彫りにする。監督は七里圭。自身初の長編ドキュメンタリー映画となる本作で、生身のふたつの魂の激突をありのままに映し出す。
『背 吉増剛造×空間現代』京都公開記念 七里圭監督特集2022
11/25(金)〜12/8(木)2週間、A〜Cプロ日替わり上映!
▶詳細こちら◀
2021年/日本/62分
配給:charm point、シネマトリックス
監督:七里圭
アソシエイトプロデューサー:西原多朱
撮影:七里圭、高橋哲也
グレーディング:高橋哲也
整音:松野泉
出演:吉増剛造
野口順哉(空間現代)
古谷野慶輔(空間現代)
山田英晶(空間現代)