家族と言えども他人じゃし
他人と言えども家族じゃし
3ボーカルユニット「深夜兄弟」を主演に迎え
広島の街横川を舞台に家族の映画が誕生。
実在とフィクションが交流するような
広島を拠点に活動している”深夜兄弟”という音楽ユニットがいる。メンバーは、ミカカ、Jacky、のっこんの3人で、3人ともボーカルだ。各人ひとりひとりになれば、音楽性は全く別世界になるのに、3人が揃えば絶妙な親和性を生み聴き手を魅了する。
ファッション、キャラクター、年齢もばらばらの3人は、バンドを組むからには一丸となって同じ未来に突き進んでいるかと言えばそうでもなく、ただ、心の根底に同じ風景を大切にしているかのような安心感がある。
そんな深夜兄弟が「もし本当に兄弟だったなら?」と、着想したのは前田多美監督だ。彼女は大阪出身で、東京で俳優として活動していたが、32歳で広島へ移住。監督経験、人間関係もゼロからの状態で映画を作り上げるまでに至った。
何も持たないが故の、不器用さと初期衝動感を纏った映画『犬ころたちの唄』は、その土地に実在する人たち・風景と交流する、紛れもなく”どこにでもあるようなここにしかない”物語なのである。
2021年/日本/91分
配給:Donuts Films
出演:ミカカ Jacky のっこん(深夜兄弟)
前田多美 青山修三 梶田真悟
ウエノケンジ こだまこずえ
縄手 健太 カツチヤン 荒谷陽人 原田 丈土
那須直子 舛部 貴子 マナベケンイチ
久保モリソン げんぼう 林たまき
福元 つとむ
脚本:梶田真悟
撮影:西井昌哉 録音 松浦智也
助監督:コンドウサトシ 制作:大野郁代
構成・編集:村松正浩
整音:バッチグー・山本 音楽 :久保モリソン
監督:前田多美
製作:Donuts Films