【みどころ】
17世紀フランスに実在したシラノ・ド・ベルジュラックを主人公にした、エドモン・ロスタン作の戯曲。大きな鼻のコンプレックスに悩みつつ、一人の女性を胸中で恋い慕い続けたシラノの物語は、1897年に初演されて以降、世界各地で上演が繰り返され、何度となく映画化・ミュージカル化もされている。その名作中の名作が、今回、マーティン・クリンプによって現代語訳された上演台本と気鋭の演出家ジェイミー・ロイドによるミニマルなステージングによって、装いも新たに生まれ変わった。主演は映画「X-MEN」シリーズで知られるジェームズ・マカヴォイ。本年度のローレンス・オリヴィエ賞でリバイバル賞・主演男優賞(マカヴォイ)・助演女優賞(ミシェール・オースティン)・音響デザイン賞・演出賞にノミネートされた。
【あらすじ】
美しく知的な従姉妹ロクサーヌに恋をした剣豪詩人シラノの物語。大きすぎる鼻ゆえに自らを醜いと思い込む彼は自分の心をロクサーヌに打ち明けることができない。ある日、美男だが雄弁ではない若者クリスチャンがロクサーヌに一目惚れし、友人のシラノに自分とロクサーヌの恋を取り持つようにと頼んできて…。
2019年/UK/186分(休憩約20分含む)
原題:National Theater Live: Cyrano de Bergerac
原題:Cyrano de Bergerac
上演劇場:プレイハウス・シアター
配給:カルチャヴィル
演出:ジェイミー・ロイド
作:エドモン・ロスタン
脚本:マーティン・クリンプ
出演:ジェームズ・マカヴォイ、ミシェル・オースティン