二重のまち/交代地のうたを編む
© KOMORI Haruka + SEO Natsumi

二重のまち/交代地のうたを編む

上映スケジュール

2021/4/2(金)〜5/6(木)

4/2(金)~4/4(日)18:40(~20:05終)
4/5(月)10:05(~11:30終)
4/6(火)~4/8(木)18:40(~20:05終)
4/9(金)~4/15(木)14:35(~15:56終)
4/16(金)~4/22(木)11:35(~12:55終)
4/23(金)~4/25(日)10:00(~11:25終)
4/26(月)~4/29(木)9:40(~11:05終)
4/30(金)~5/6(木)9:10(~10:30終)
*5/6で終映。

*一部、既出の上映スケジュールから変更が生じております。
あらためて上記上映スケジュールをご確認くださいませ。

【特集上映】映像作家・小森はるか作品集 2011-2020
同時期開催!詳細は▶こちら◀

料金

通常料金設定

上映日の1週間前(同じ曜日)より電話予約受付しております。詳しくは▶こちら◀
日によってはご予約多数により売り止めが生じることがありますので、ご注意ください。

【アフタートーク】
4/2(金)『二重のまち/交代地のうたを編む』18:40の回
登壇:小森はるかさん、瀬尾夏美さん 聞き手:北小路隆志さん(映画評論家)

4/3(土)『二重のまち/交代地のうたを編む』18:40の回
登壇:小森はるかさん、瀬尾夏美さん

【関連企画 公開トーク】
4/5(月)18:00-
会場:浄土複合(京都市左京区浄土寺)
登壇:瀬尾夏美さん(画家・作家) いしいしんじさん(小説家)
司会:村松美賀子さん(編集者・文筆家)
▼詳細はこちら▼
https://jodofukugoh.com/public-talk/2021/03/24/467/


【ご注意事項】
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*ただいま感染症拡大予防のご案内をしております。▶こちら◀
*本件は諸事情により中止または登壇者が変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
*いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは致しません。
*無断で撮影・録音を行う、感染症予防対策に準じていただけない等、非常識な行動が見受けられた際は、当方の判断でご退出いただく場合があります。

公式サイト

かつてのまちの上に あたらしいまちがつくられた
そこへ、四人の旅人がやってくる
ちいさな〈継承〉の はじまり、はじまり

*特集上映「映像作家・小森はるか作品集 2011-2020」も同時開催!*

*書籍『二重のまち/交代地のうた』 絵・文 瀬尾夏美 書肆侃侃房より 2021年3月1日発売*

 


 

 


 

Introduction

民話の萌芽のような時間を描いた奇跡の映画

2018年、4人の旅人が陸前高田を訪れる。まだ若いかれらは、あの日の出来事から、空間的にも時間的にも、遠く離れた場所からやって来た。大津波にさらわれたかつてのまちのことも、嵩上げ工事の後につくられたあたらしいまちのことも知らない。旅人たちは、土地の風景のなかに身を置き、人びとの声に耳を傾け、対話を重ね、物語『二重のまち』を朗読する。他者の語りを聞き、伝え、語り直すという行為の丁寧な反復の先に、奇跡のような瞬間が立ち現れる。

交代地————出来事の体験者から非体験者へ
記憶を手渡し、ちいさな継承をはじめるための場

本作は、東日本大震災後のボランティアをきっかけに活動をはじめ、人々の記憶や記録を遠く未来へ受け渡す表現を続けてきたアーティスト「小森はるか+瀬尾夏美」によるプロジェクトから生まれた。『二重のまち』 とは、かつてのまちの営みを思いながらあたらしいまちで暮らす2031年の人々の姿を、画家で作家の瀬尾夏美が想像して描いた物語。ワークショップに集まった初対面の4人の若者たちが、自らの言葉と身体で、その土地の過去、現在、未来を架橋していくまでを、映像作家の小森はるかが克明かつ繊細に写しとる。

 


 

Staff Profile
❖ 小森はるか+瀬尾夏美 Komori Haruka + Seo Natsumi

映像作家の小森と画家で作家の瀬尾によるアートユニット。2011年4月に、ボランティアとして東北沿岸地域を訪れたことをきっかけに活動を開始。翌2012年、岩手県陸前高田に拠点を移し、人々の語り、暮らし、風景の記録をテーマに制作を続ける。2015年仙台にて、東北で活動する仲間とともに、記録を受 け渡すための表現をつくる組織「一般社団法人 NOOK」を設立。
主な展覧会などに「3.11とアーティスト——進行形の記録」(水戸芸術館/茨城/2012年)、「Art action UK レジデンシープログラム」(HUSK Gallery/ロンドン/2012年)、「記録と想起 イメージの家を歩く」(せんだいメディアテーク/宮城/2014年)、「あたらしい地面/地底のうたを聴く」(個展/ギャラリーハシモト/東京/2015年)、「波のした、土のうえ」(個展/全10カ所巡回/2015〜2018年)、「遠い火|山の終戦」(個展/東京、宮城/2016〜2017年)、「キオクのかたち/キロクのかたち」(横浜市民ギャラリー/横浜/2017年)、「継承のしさく」(個展/せんだい3.11メモリアル交流館/宮城/2019年)、「東京スーダラ2019——希望のうたと舞いをつくる」(砂連尾理との共同制作/世田谷文化生活情報センター生活工房/東京/2020年)、「第12回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館/東京/2020年)、「ことばのいばしょ」(札幌文化芸術交流センターSCARTS/北海道/2020年)、「聴く——共鳴する世界」(アーツ前橋/群馬/2020年)など。

◇ 小森はるか Komori Haruka

映像作家。1989年静岡県生まれ。映画美学校12期フィクション初等科修了。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院修士課程修了。長編ドキュメンタリー映画『息の跡』(2016年)、『空に聞く』(2018年)が劇場公開された。

◇ 瀬尾夏美 Seo Natsumi

画家、作家。1988年東京生まれ。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院修士課程油画専攻修了。著書に『あわいゆくころ——陸前高田、震災後を生きる』(晶文社/2019年)。文学ムック『ことばと』vol.2(書肆侃侃房/2020年)に小説『押入れは洞窟』を掲載。

2019年/Japan/79分
英題:Double layered town/Making a song to replace our positions

出演:古田春花 米川幸リオン 坂井遥香 三浦碧至
監督:小森はるか + 瀬尾夏美
撮影・編集:小森はるか、福原悠介
録音・整音:福原悠介
作中テキスト:瀬尾夏美
ワークショップ企画・制作:瀬尾夏美 小森はるか
スチール:森田具海
配給:東風