泉は天上の世界とつながっている
第1回大島渚賞受賞 ロッテルダム国際映画祭2020正式出品
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019正式出品作品
生け贄として何人もの少女が投げこまれたという神話的な泉の底を、一瞬も動くことをやめぬキャメラが奥深くまで探ってみても、彼岸への通路かもしれない薄ぐらい拡がりが見えてくるばかりだ。
その緩やかなリズムを不意に立ちきる固定キャメラが、えもいわれぬほど素晴らしい何人もの男女の顔を画面に浮きあがらせる。この転調をもっと見てみたい。まぎれもない傑作なのだから。
蓮實重彦(映画評論家)
500年前に葬られたマヤ文明の洞窟湖から、人々の苦難の声が聞こえてくる。
前作『鉱 ARAGANE』をしのぐ傑作『セノーテ』、ぜひ多くの人に観てほしい。
坂本龍一(音楽家)
2019年/メキシコ・日本/マヤ語・スペイン語/75分
配給:スリーピン 原題:TS’ONOT 英題:CENOTE
監督:小田香
エグゼクティブプロデューサー:越後谷卓司
プロデューサー:マルタ・エルナイズ・ピダル、ホルヘ・ボラド、小田香
撮影:小田香
現場録音:アウグスト・カスティーリョ・アンコナ
整音:長崎隼人
編集:小田香
ナレーション:アラセリ・デル・ロサリオ・チュリム・トゥム フォアン・デ・ラ・ロサ・ミンバイ