FORMA
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FORMA

◆ 上映スケジュール

12月28日(木)〜12月29日(金)

12/28(木)18:15
12/29(金)18:00 *本編上映後、坂本あゆみ監督トークあり。
*12/29(金)終映。

◆ 料金

当日券のみ、通常料金。

12/29(金)坂本あゆみ監督来場!

公式サイト

【出町座こけら落とし作品vol.2】

出町座の前身、立誠シネマで毎年12月に必ず上映してきた『FORMA』。
今年は出町座で上映することが適います。

DVDソフトリリース、配信など一切しないと公言された本作を観ることができるのは、スクリーンでだけです。

「なぜ毎年この時期に上映するの?」

12月、とくに年末はこの作品がもっとも心身に染みる季節だと思います。「一番効く」というやつです。
過去のあるすれ違いからやがて起こる、取り返しのつかない事態。映画はそのことを、身じろぎもせずに見つめ、描いていきます。一見、表には見えてこない彼女のなかのわだかまりが、水槽に落とした墨汁のように、首に巻かれた真綿のように、静かで確かな感触で観る者に迫ってゆきます。真におそろしい生き地獄を覗いてしまった瞬間を味わい、観る者はどうすることもできずに呆然とするしかありません。この『FORMA』という映画はそんな映画です。人によっては、とても辛い鑑賞体験になるかもしれません。でも、とてつもなく深い闇が、どこのどんな人の中にもあるということを鷲掴みにしている映画なのです。この映画を観る者に、得体の知れない自身の中の膿のようなものが引きずり出されるように思うのです。こんなものすごい感情が自分の中にも潜んでいたのか…そんな発見を、ぜひしていただきたいと思います。心のデトックス(毒物排出)のような。
しかし現状、この映画はどこでも観れるわけではありません。上映するしかないのです。

最初に上映したのが12月だからというのもありますが、私には、12月になるとこの映画のことを思い出し、背筋をぶるっと震わせて再び現実の生活に戻っていく…そんな瞬間が自分にも人にも訪れることを、とても愛おしいように感じます。それを少しでも多くの方と共有したい思いです。

「毎年12月になると京都で『FORMA』という映画が上映されるらしいよ。」
「なにそれ、どんな映画なの?」
「なんか膿が出る映画らしい。」
「え!?グロいの?」
「いや、グロ表現は一切ないんだけど、観たらいろいろ負の感情が引きずり出されるらしいよ。」
「まじか…どういうことなんだろ。」
「さあ。わたしも観てないしな。」
「え、ちょっと観てみたい。」
「…わたしも。」

そういう会話が、12月になるとこの国のどこかでなされるのでしょう。

はい、今年も12月に上映します。

皆さまのお越しを、お待ちしております。

2013年/日本/145分/ステレオ/HD(DCP上映)

監督/原案:坂本あゆみ


プロデューサー:谷中史幸
脚本:仁志原 了

撮影監督:山田真也 録音:高橋 勝
 DIT/カラリスト:五十嵐智史 ガファー:竹本勝幸
キャスティング・ディレクター:奏太(ジェラン) 助監督:山田晃年 制作:脇本真光

英語字幕:ロバート・ボールドウィン

出演:松岡恵望子 梅野渚 ノゾエ征爾 光石研

配給:kukuru株式会社