「ニュー・ジャーマン・シネマ」の時代から精力的に作品を発表しながら、日本では紹介される機会が少なかったドイツの映画作家ウルリケ・オッティンガー。その作品は、フェミニズム映画やクィア映画の文脈で論じられるなど、従来の様々な規範を揺るがす先進性が再評価されている。生々しい知性と豊かで鋭い感性を備える3つの作品が、製作から40年余りの時を超えて、ついに映画館のスクリーンに現れる。
ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」
『アル中女の肖像』 *国内劇場初公開
1979年/西ドイツ/カラー/108分/原題:Bildnis einer Trinkerin/英題:Ticket of No Return
監督・脚本・撮影・美術・ナレーション:ウルリケ・オッティンガー 音楽:ペーア・ラーベン 衣装:タベア・ブルーメンシャイン 歌:ニナ・ハーゲン
出演:タベア・ブルーメンシャイン、ルッツェ、マグダレーナ・モンテツマ、ニナ・ハーゲン、クルト・ラープ、フォルカー・シュペングラー、エディ・コンスタンティーヌ、ウルフ・ヴォステル、マーティン・キッペンバーガー
『フリーク・オルランド』
1981年/西ドイツ/カラー/127分/原題・英題:Freak Orlando
監督・脚本・撮影・美術:ウルリケ・オッティンガー 音楽:ヴェルヘルム・D.ジーベル 衣装:ヨルゲ・ヤラ
出演:マグダレーナ・モンテツマ、デルフィーヌ・セイリグ、ジャッキー・レイナル、アルベルト・ハインス、クラウディオ・パントーヤ、エディ・コンスタンティーヌ、フランカ・マニャーニ
『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』 *国内劇場初公開
1984年/西ドイツ/カラー/151分/原題:Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse/英題:Dorian Gray in the Mirror of the Yellow Press
監督・脚本・撮影・美術:ウルリケ・オッティンガー 音楽:ペーア・ラーベン、パトリシア・ユンガー
出演:ヴェルーシュカ・フォン・レーンドルフ、デルフィーヌ・セイリグ、タベア・ブルーメンシャイン、トーヨー・タナカ、イルム・ヘルマン、マグダレーナ・モンテツマ、バーバラ・ヴァレンティン
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★出町座での上映履歴
10/13(金)14:00-『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』(16:35終)
10/14(土)14:45-『アル中女の肖像』(16:35終)
10/15(日)16:35-『アル中女の肖像』(18:25終)★渋谷先生レクチャー
10/16(月)〜10/19(木)14:00-『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』(16:35終)
10/20(金)17:25-『フリーク・オルランド』(19:35終)
10/21(土)17:45-『アル中女の肖像』(19:35終)
10/22(日)17:25-『フリーク・オルランド』(19:35終)
10/23(月)17:45-『アル中女の肖像』(19:35終)
10/24(火)17:25-『フリーク・オルランド』(19:35終)
10/25(水)17:45-『アル中女の肖像』(19:35終)
10/26(木)17:25-『フリーク・オルランド』(19:35終)