ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ ★国内最終上映

上映スケジュール

2022/5/13(金)〜5/31(火)

『リバー・オブ・グラス』2Kレストア版
5/13(金)〜5/19(木)17:50-(19:10終)
5/28(土)、5/30(月)21:10-(22:30終)*5/30で終映

『オールド・ジョイ』
5/13(金)〜5/19(木)19:25-(20:40終)
5/31(火)21:10-(22:30終)*5/31で終映

『ウェンディ & ルーシー』
5/20(金)13:50-(15:15終)
5/21(土)17:40-(19:05終)
5/22(日)〜5/26(木)13:50-(15:15終)
5/27(金)21:10-(22:35終)*5/27で終映

『ミークス・カットオフ』
5/20(金)15:30-(17:15終)
5/21(土)13:50-(15:35終)
5/22(日)〜5/26(木)15:30-(17:15終)*5/26で終映

料金

通常料金設定
*半券提示割引(一般料金から300円引)あり

上映日の1週間前(同じ曜日)より電話予約受付しております。詳しくは▶こちら◀

【レクチャー】
5/22(日)15:30-『ミークス・カットオフ』上映後
登壇:北小路隆志さん(京都芸術大学 映画学科教授/映画評論家)

*ただいま電話予約を受付しております。券売と座席指定は当日先着順。
▶予約詳細はこちら◀

【ご注意事項】
*感染症拡大予防のご案内▶こちら◀
*諸事情により中止または登壇者が変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
*いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは致しません。
*許可なく撮影・録音を行う、感染症予防対策に準じていただけない等、非常識な行動が見受けられた際は、当方の判断でご退出いただく場合があります。

公式サイト

現代アメリカ映画の最重要作家ケリー・ライカートが紡ぐ、4つのロードサイダーズ・ストーリー。
アメリカン・ドリームが失われた世界にさすらう者たちの、語るに足る、ささやかな抵抗__。

 
 

リバー・オブ・グラス 2Kレストア版
RIVER OF GRASS

撮影:ジム・ドゥノー 編集:ラリー・フェセンデン
出演:リサ・ドナルドソン(リサ・ボウマン名義)、ラリー・フェセンデン、ディック・ラッセル

1994年/アメリカ/スタンダード/カラー/76分  © 1995 COZY PRODUCTIONS

楽園リゾート都市マイアミのほど近く、なにもない郊外の湿地で鬱々と暮らす30歳の主婦コージーは、いつか、新しい人生を始めることを夢見ている……。20代最後の年、故郷に戻ったライカートが、逃避行に憧れ、アバンチュールに憧れ、アウトローに憧れた、かつての思春期の自身に捧げた「ロードの無いロード・ムービー、愛の無いラブ・ストーリー、犯罪の無い犯罪映画」。撮影許可料が払えず、警察から幾多の圧力を受けながら、ゲリラ撮影で完成させた珠玉のデビュー作。
 
 
 
 
 
 


 

オールド・ジョイ
OLD JOY

脚本:ジョン・レイモンド 撮影:ピーター・シレン 音楽:ヨ・ラ・テンゴ  製作総指揮:トッド・ヘインズ
出演:ダニエル・ロンドン、ウィル・オールダム、ターニャ・スミス

2006年/アメリカ/ヴィスタ/カラー/73分  © 2005,Lucy is My Darling,LLC.
★ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワード(最高賞)受賞、ロサンゼルス映画批評家協会インディペンデント・フィルム賞 受賞

もうすぐ父親になるマークは、ヒッピー的な生活を続ける旧友カートから久しぶりに電話を受ける。キャンプの誘い。 “戦時大統領”G・W・ブッシュは再選し、カーラジオからはリベラルの自己満足と無力を憂う声が聞こえる……。ゴーストタウンのような町を出て、二人は、ポートランドの外れ、どこかに温泉があるという山へ向かう。『リバー・オブ・グラス』から12年――貯めた資金をもとに完成の目処なくスタートした企画だったが、ライカートの評価を一躍高めた2作目。
 
 
 
 
 
 


 

ウェンディ & ルーシー
WENDY and LUCY

脚本:ジョン・レイモンド 撮影:サム・レヴィ 製作総指揮:トッド・ヘインズ
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ウィル・パットン、ジョン・ロビンソン、ウィル・オールダム

2008年/アメリカ/ヴィスタ/カラー/80分  © 2008 Field Guide Films LLC
★カンヌ国際映画祭パルム・ドッグ賞受賞

『オールド・ジョイ』に惚れ込み、ライカートに自らアプローチしたミシェル・ウィリアムズを主演に迎えた、一人と一匹の異色のバディが織りなす彷徨譚。ほぼ無一文のウェンディは、愛犬ルーシーと共に新しい生活を始めるため、仕事を求めてアラスカへと向かっている。しかし、途中オレゴンのスモールタウンで車が故障。さらに警察に連行されてしまい、ルーシーは行方不明に……。ライカート自身「これは私の物語でもある」と語る、世界の悲惨と個人の尊厳を描き切った代表作。
 
 
 
 
 
 


 

ミークス・カットオフ
MEEK’S CUTOFF

脚本:ジョン・レイモンド 撮影:クリストファー・ブローヴェルト 製作総指揮:トッド・ヘインズ
出演:ミシェル・ウィリアムズ、ゾーイ・カザン、ポール・ダノ、ブルース・グリーンウッド

2010年/アメリカ/スタンダード/カラー/103分  © 2010 by Thunderegg,LLC.
★ヴェネツィア国際映画祭SIGNIS賞 受賞

アメリカのアイデンティティの根源たる西部開拓神話が、ライカートのオルタナティブな視点とスタイルによって見事に解体された歴史的一作。1845年のオレゴン。広大な砂漠を西部へと向かう白人の三家族は、近道を知っているという案内人・ミークを雇うが、長い1日が何度繰り返されど、目的地に近づく様子はない。道に迷った彼らを襲うのは飢えと互いへの不信感だった……。実在の人物と史実をベースに、当時の女性たちが密かに綴った日記を丹念に読み込み、現代の寓話として生々しく再構築した意欲作。
 
 
 
 
 

配給:グッチーズ・フリースクール、シマフィルム
提供:シマフィルム、東映ビデオ