第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品
クリストフ・オノレが1993年パリを舞台に、愛、友情、エイズ、喪失を描く
【STORY】
パリ在住の作家ジャックはまだ40歳にもなっていなかったが、人生最良の時は既に過ぎ去ってしまったと感じていた。恋愛関係においても行き詰まり、作家としてもスランプに陥ってしまっていた彼は、あるブック・フェスティバルに招かれてレンヌを訪れる。レンヌで映画館に入ったジャックはアルチュールという男子学生と出会い、彼らはすぐさま互いに惹かれ合うが、アルチュールはバイセクシュアルで、ナディーヌという女子学生とも関係を持っていた。
【INTRODUCTION】
クリストフ・オノレ監督はカイエ・デュ・シネマ誌をはじめとする雑誌に寄稿する批評家として活躍した後、自らも映画監督としてのキャリアをスタート。ヌーヴェルヴァーグの作家にオマージュを捧げることも多く、『ジョルジュ・バタイユ ママン』(2004年/イザベル・ユペール、ルイ・ガレル主演)、『パリの中で』(2006年)、『愛のうた、パリ』(2007年/ルイ・ガレル、リュディヴィーヌ・サニエ、クロチルド・エム主演)、2008年には小説「クレーヴの奥方」を翻案した『美しいひと』を発表、『愛のあしあと』(2011年)など、その作品は常にヨーロッパで大きな話題となる重要な作家である。本作も2018年カンヌ国際映画祭コンペ部門に選出され、高い評価を得た注目作である。6/19から全国公開となるキアラ・マストロヤンニ主演の『今宵、212号室で』(京都シネマにて7/3上映開始)が最新作。
2018年/France/R15+/132分
英題:Sorry Angel 原題:Plaire, Aimer et Courir vite
監督・脚本:クリストフ・オノレ 撮影:レミー・シェブラン 編集:シャンタル・イマン
出演:ヴァンサン・ラコスト、ピエール・ドゥラドンシャン、ドゥニ・ポダリデス