『急にたどりついてしまう』1995年
『岡山の娘 』2008年
『わたしたちの夏 』2011年
『あるいは佐々木ユキ』2013年
『秋の理由』2016年
そして__
『パラダイス・ロスト』2019年
福間健二最新作『パラダイス・ロスト』7.3(金)より出町座にて上映!
私たちは生きる。死者のまなざしを感じながら。
喪失、そしてはじまり。詩と映画を行き来する福間健二の長編映画第6作。
上映情報は▶こちら◀から。
生きているだけでも大変。でも、生きているだけでいいのかと問うために映画は存在する。
新型コロナウイルスの猛威が深刻化するなかでも、その思いをつよくした。
さまざまの夢を挫折させた20世紀の、そしてそれを描いてきた映画史の、その先の先。
喪失、そしてはじまり。どこからでも、何度でも、はじめることができる。来るべき時代を思いながら、そう信じて映画を作ってきた。これからも作っていく。福間健二
急にたどりついてしまう Suddenly Arriving
1995年/90分/35mm→BD
脚本/福間健二 撮影/小西泰正 編集/金子尚樹 制作/サトウトシキ、瀬々敬久
出演/伊藤猛、松井友子、北風太陽、今泉浩一、田中要次、川瀬陽太、原將人
◎歩くのが好きなソーセージ屋で働く青年。青春は終わりかけているが、ふしぎな女の子に恋をした。春、ツジツマがあわない季節。彼はジャズ。彼女はロック。彼も彼女もまわりの連中もいつのまにか人生の大事な局面にたどりつく。2014年に亡くなったインディーズの名優伊藤猛のさびしそうな表情がベストで出た。
岡山の娘 My Dear Daughter of Okayama
2008年/92分/BD
脚本/福間健二 撮影/大西一光 編集/福間雄三 音楽/吉田孝之
出演/西脇裕美、家ノ上美春、石原ユキオ、季羽和喜、入海洋一
◎母と二人暮しだったが、母が亡くなってひとりになったヒロインみづき。ヨーロッパから帰ってきた会ったことのない父をどう受け入れていいかわからない。地方都市の暑い夏。みづきとともに出口を求める岡山ドリームガールズ。なんでもありの大胆さで展開される映像のなかで、自分自身とこの世界に抗議する。
わたしたちの夏 Summer for the Living
2011年/89分/BD
脚本/福間健二 撮影/鈴木一博 音響/小川武 編集/秦岳志
出演/吉野晶、小原早織、鈴木常吉、千石英世、松本雅恵、川野真樹子、籾木芳仁
◎戦争の記憶がよみがえり、お盆で死者が戻ってくる日本の夏。何が待っているのか。アラフォー世代のヒロイン千景と、かつて一緒に暮らした男の娘サキ。嫌いじゃないけど、苦手。きみたちは美人だ。どんな森をさまようのか。「ラスト30分の凄さには圧倒された」(瀬々敬久)。鈴木常吉の歌が夢の奥から響いてくる。
あるいは佐々木ユキ A Fairy Tale
2013年/79分/BD
脚本/福間健二 撮影/鈴木一博 音響/小川武 編集/秦岳志
出演/小原早織、吉野晶、千石英世、文月悠光、川野真樹子、籾木芳仁
◎佐々木ユキ。フェアリーガール、東京の郊外でひとり暮らし。年末から一月の成人式までの時間を自分が本当にやりたいことはなんだろうと考えながら生きる。佐々木ユキ主義で。彼女が出会う人。彼女を見守る人。もうひとりの佐々木ユキにも会う。コミックとポエトリーとダンスが出会う新感覚アイドル映画だ!
秋の理由 Autumn
2016年/88分/DCP
脚本/福間健二・高田亮 撮影/鈴木一博 録音・音響/小川武 編集/秦岳志 音楽/清岡秀哉
出演/伊藤洋三郎、佐野和宏、趣里、寺島しのぶ、安藤朋子、木村文洋、小原早織、吉野晶
◎編集者、作家、作家の妻。友情と恋心がふしぎにからむ関係の物語。「この世界には、楽しいことがいっぱいあって、不意打ちの、美しい目から秋がはじまる。苦悩から声の出なくなった作家の、かつての傑作から抜けだしてきたような若い女性ミクが登場する。この世の迷路。まだ何も終わっていない。いい匂いがする。