日本のアニメーション黎明期から大きく発展を遂げ世界的な評価を得るに至った時代を常に切り開いてきた稀代のアニメーター・大塚康生について、故・高畑勲監督はじめ、日本のアニメ黎明期を支えてきたクリエイターに独自取材し、その証言をまとめた貴重なドキュメンタリー。東映動画まつりの『白蛇伝』『太陽の王子 ホルスの大冒険』『長靴をはいた猫』と共に、ぜひご覧ください。
手描きによる作画アニメの時代を作画監督として牽引した巨匠・大塚康生氏にフォーカスし、故・高畑勲監督、おおすみ正秋氏、月岡貞夫氏、小田部羊一氏など、日本のアニメ界を代表するクリエイターを独自取材。アニメ黎明期を代表する作品にまつわる貴重なエピソードの数々をインタビュー収録。
『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968)から『ルパン三世』(1971)『リトル・ニモ』(1989)まで、大塚氏ゆかりのアニメ作品や史料を多数引用し、「大塚康生とその時代」を浮き彫りにします。
【大塚康生氏のコメント】
「この作品は5年前に撮影されたもので、古くからの仲間たちが僕とアニメーションについて語ってくれています。今さら上映されるのは恥ずかしいですが、観てもらってアニメーション映画について考えてくれると嬉しいです。」
東映太秦映画村にて、日本初のカラー長編アニメーション『白蛇伝』制作資料展開催!
このほど東映太秦映画村(株式会社東映京都スタジオ)では日本初のカラー長編アニメーション映画『白蛇伝』の制作にかかわる資料が多数発見されました。この資料は1981年春に映画村アニメホールの開館に合わせて「アニメのできるまで」として展示されたものです。『白蛇伝』はNHKの朝ドラ『なつぞら』のモデルとなった東映動画(現・東映アニメーション)による1958年の作品です。『なつぞら』で描かれたとおり、その後の日本のアニメーションを牽引していく若手アニメーターの工夫と挑戦の末に完成した文化史的に記念碑的作品と言えます。資料は、作画に利用されたクレイモデルや、制作過程のなかで更新されていったバージョン違いの画コンテなど、創作の過程がうかがえる貴重なものです。この資料の一部は先日開催された京都ヒストリカ国際映画祭で展示され、今回は全てのものを公開いたします。
▼東映太秦映画村公式サイト内詳細ページ▼
http://www.toei-eigamura.com/event/detail/264
期間:2019年12月7日~2020年8月31日
場所:東映太秦映画村・映画文化館2階(映画村は有料施設ですが、この資料展は無料です。)
▶東映太秦映画村(京都市右京区太秦東蜂岡町10)
主催:株式会社東映京都スタジオ、東映株式会社、国際日本文化研究センター
▶『白蛇伝』上映詳細ページ◀
▶『太陽の王子 ホルスの大冒険』上映詳細ページ◀
▶『長靴をはいた猫』上映詳細ページ◀
2015年/日本/BD上映/66分
製作・著作・配給:トムス・エンタテインメント
*東京アニメアワードフェスティバル 2015 招待作品
監督:宇城秀紀 撮影監督:中村夏葉
編集:鈴木真一 題字デザイン:美帆 音楽:橋本秀幸
出演:大塚康生、おおすみ正秋、小田部羊一、高畑勲、田中敦子、月岡貞夫、富沢信雄、友永和秀、林雅子、道籏義宣、島本須美(語り)、大塚文枝(Special Thanks)