日本アニメーション史において黎明期の重要な役割を担った東映動画。2019年前期のNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」のモチーフともなったその創造の息吹をご紹介します。というわけで2020年新春特別企画!「東映動画まつり2020」開催!日本初の長編カラーアニメーションとしてアニメーション史上に大きくその足跡を残す『白蛇伝』をはじめ、高畑勲監督第一回作品『太陽の王子 ホルスの大冒険』、いまも東映動画(東映アニメーション)を代表する大活劇『長靴をはいた猫』を特集上映します!いずれも今に至るアニメーションの礎を築いた重要作であり傑作です。ぜひ今こそスクリーンでご体験ください。
東映太秦映画村にて、日本初のカラー長編アニメーション『白蛇伝』制作資料展開催!
このほど東映太秦映画村(株式会社東映京都スタジオ)では日本初のカラー長編アニメーション映画『白蛇伝』の制作にかかわる資料が多数発見されました。この資料は1981年春に映画村アニメホールの開館に合わせて「アニメのできるまで」として展示されたものです。『白蛇伝』はNHKの朝ドラ『なつぞら』のモデルとなった東映動画(現・東映アニメーション)による1958年の作品です。『なつぞら』で描かれたとおり、その後の日本のアニメーションを牽引していく若手アニメーターの工夫と挑戦の末に完成した文化史的に記念碑的作品と言えます。資料は、作画に利用されたクレイモデルや、制作過程のなかで更新されていったバージョン違いの画コンテなど、創作の過程がうかがえる貴重なものです。この資料の一部は先日開催された京都ヒストリカ国際映画祭で展示され、今回は全てのものを公開いたします。
▼東映太秦映画村公式サイト内詳細ページ▼
http://www.toei-eigamura.com/event/detail/264
期間:2019年12月7日~2020年8月31日
場所:東映太秦映画村・映画文化館2階(映画村は有料施設ですが、この資料展は無料です。)
▶東映太秦映画村(京都市右京区太秦東蜂岡町10)
主催:株式会社東映京都スタジオ、東映株式会社、国際日本文化研究センター
▶『白蛇伝』上映詳細ページ◀
▶『太陽の王子 ホルスの大冒険』上映詳細ページ◀
▶『長靴をはいた猫』上映詳細ページ◀
『飄々 〜拝啓、大塚康生様〜』
日本のアニメーション黎明期から大きく発展を遂げ世界的な評価を得るに至った時代を常に切り開いてきた稀代のアニメーター・大塚康生について、故・高畑勲監督はじめ、日本のアニメ黎明期を支えてきたクリエイターに独自取材し、その証言をまとめた貴重なドキュメン タリー。東映動画まつりの『白蛇伝』『太陽の王子 ホルスの大冒険』『長靴をはいた猫』と共に、ぜひご覧ください。
2020年1月10日から2週間限定上映!詳細は画像クリックで作品ページへ。
1969年/日本/80分/製作:東映動画
デジタル復元版DCP上映
監督:矢吹公郎
脚本:井上ひさし、山元護久
原作:シャルル・ペロー
製作:大川博 企画:関政次郎、有賀健、渋谷幹雄
作画監督:森康二
原画:大塚康生、奥山玲子、菊池貞雄、小田部羊一、大田朱美、宮崎駿、大工原章
美術:浦田又治、土田勇
主題歌:「長靴をはいた猫」(石川進、水垣洋子、ボーカル・ショップ、トリオ・ポアン)
声の出演:
ペロ…石川進
ピエール…藤田淑子
ローザ姫…榊原ルミ
殺し屋猫のボス…愛川欽也
殺し屋猫A…大竹宏
殺し屋猫B…田の中勇
チビ猫殺し屋…水森亜土
ねずみたちの父親…辻村真人
ねずみのチビ…水垣洋子
ダニエル、猫の首領…内海賢二
レーモン…八代駿
役不明…野沢雅子、白石冬美、野村道子、杉浦宏策、北川米彦、野田圭一
王様…益田喜頓
魔王ルシファ…小池朝雄