救世主がやって来る。
悪魔のささやきが聞こえる。
タル・ベーラ監督(『ニーチェの馬』)、伝説の7時間18分。
ジム・ジャームッシュ、ガス・ヴァン・サントといった映画監督たちに大きな影響を与え、スーザン・ソンタグが「7時間すべての瞬間が圧倒的で心を奪われる。残りの人生で毎年観たい傑作」と激賞した7時間18分の傑作。35ミリフィルムにこだわり続けてきたタル・ベーラが初めて許可した4Kデジタル・レストア版で公開となる。
さらに本作は、今年の第69回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、94年にフォーラム部門でワールドプレミア上映されてから25年振りのベルリン国際映画祭凱旋を果たしました。
2015年に世界的権威のある英文学賞ブッカー国際賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースローの同名小説が原作。ハンガリーのある村。降り続く雨と泥に覆われ、活気のないこの村に死んだはずの男イリミアーシュが帰ってくる。彼の帰還に惑わされ、さまよう村人たち。イリミアーシュは果たして救世主なのか?それとも? 全編約150カットという驚異的な長回しで描かれる本作は、製作から25年経った現在でもロッテントマトで批評家からの100%評価を維持し続けている映画史に残る傑作である。
この秋、ついに伝説への扉が開かれる。
さあゆこう、その向こうへ。
これこそが、あなたの一生涯に刻まれる空前絶後の映画体験だ!
1994年/ハンガリー=ドイツ=スイス/モノクロ/7時間18分/原題:Sátántangó
監督:タル・ベーラ(『ニーチェの馬』『ヴェルクマイスター・ハーモニー』『倫敦から来た男』)
原作:クラスナホルカイ・ラースロー
脚本:クラスナホルカイ・ラースロー、タル・ベーラ
音楽:ヴィーグ・ミハーイ
出演:ヴィーグ・ミハーイ、ホルヴァート・プチ、ルゴシ・ラースロー、デルジ・ヤーノシュ