少しの愛だけでも
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少しの愛だけでも

上映スケジュール

2026

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人間の心理を鋭く穿つ鬼才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
制作当時、日本での劇場公開が叶わなかった2傑作が満を持して劇場公開

愛という名の「支配と搾取」を冷徹に暴き出した『少しの愛だけでも』
ナチス台頭期のベルリンを舞台に完全犯罪を目論む男を描いた『デスペア 光明への旅』
ファスビンダーの毒烈な作家性が最も鮮明になった到達点である。

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『少しの愛だけでも』

若くして結婚したふたり、満たされぬ心が運命を狂わす
ファスビンダーの少年時代を投影させた隠れた傑作

愛の搾取を痛烈に描いた名篇。原作はクラウス・アンテスとクリスティアーネ・エアハルトによる実在の犯罪事例を記録した『無期懲役』。脚本はファスビンダー自身が担当。テレビ映画として16ミリフィルムで撮影された。

主人公の青年は「他者から愛され、認められたい」という強迫観念から、過剰な献身と労働に身を投じ、精神的に追い詰められていく。ファスビンダーの全キャリアの中で最も私的な作品と評され、彼自身の過酷な少年時代が色濃く投影されている。さらに巨匠ダグラス・サーク監督などのハリウッド・メロドラマから強い影響を受け、ドイツの戦後社会の問題やそこに生きる人々を描き出した。撮影はファスビンダー作品を多く手がけた名手ミヒャエル・バルハウスが担当。ミュンヘンの地下鉄や工事現場などの灰色のインダストリアルな空間と色鮮やかな花束や家具のコントラストが鮮烈な印象を残す。その他、ファスビンダーの元妻のイングリッド・カーフェンら常連キャストの皮肉な出演も注目に値する。

現代社会の裏側にある愛という名の支配構造に狂わされていく人間の本質を鋭く抉る必見の作品。

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『デスペア 光明への旅』同時公開!

『少しの愛だけでも』
1975-76年/西ドイツ/カラー/105分

出演:ヴィートス・ツェプリヒャール、エルケ・アーベルレ、アレクサンダー・アラーゾン