つかのまの愛人
© 2016 Guy Ferrandis / SBS Productions

つかのまの愛人

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未定

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ひとりの男をめぐる女たちの奇妙な共犯関係。
女の愛と欲望を、美しくも壮絶に描き出すフィリップ・ガレル最新作。

『ギターはもう聞こえない』(1991)『恋人たちの失われた革命』(2005)でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞し、1960年代から現在まで途切れることなく意欲的な作品を発表し続けるフランスの名匠フィリップ・ガレル。本作は、ガレル監督の最新作にして、『ジェラシー』(2013)『パリ、恋人たちの影』(2015)に続く新たな愛の三部作完結編とも言える作品。モノクロームの静謐な映像のなかで紡がれるのは、哲学教師の男と若い恋人、そして男の娘との奇妙な三角関係の顛末。大学の教え子アリアーヌと同棲している哲学教師のジルの家に、ある日恋人にふられ自暴自棄になった娘ジャンヌが転がり込む。同い年のジャンヌとアリアーヌは、愛について、性欲について、ジルには言えない秘密を打ち明け合う。女たちの間に生まれる、共犯関係にも似た奇妙な絆。だが、父として、恋人として、それぞれの愛をジルに求めるふたりの間には、やがて友情だけではない感情が芽生え出す…。若い女たちの欲望や嫉妬、生への執着がまざまざと映し出される本作。愛という根源的なテーマをもとにしながらも、これまでにない女性描写が見る者を驚かせる。

映画界を代表する名匠たちと新鋭俳優たちがつくりだした意欲作にして新たな傑作。

不思議な妖艶さで男たちを魅了するアリアーヌ役を演じるのは、ガレルが教鞭をとる国立高等演劇学校の教え子だったルイーズ・シュヴィヨット。本作が実質的なデビュー作だが、その鮮烈な演技はカンヌ国際映画祭でも大きな賞賛を集めた。ジャンヌ役は、フィリップ・ガレルの実の娘で、話題作『君の名前で僕を呼んで』(ルカ・グァダニーノ、2017)のマルシア役で注目を集めるエステール・ガレル。そしてふたりの若い娘たちに翻弄される中年男ジル役は、『NOVO』(2003)『ソン・フレール 兄との約束』(2003)などに出演するエリック・カラヴァカ。共同脚本は、『昼顔』(1967)をはじめルイス・ブニュエルとの協働で知られるジャン=クロード・カリエール。撮影は、J=L・ゴダール、ダニエル・シュミットらの数々の名作を手がけてきたレナート・ベルタ。前2作に引き続きジャン=ルイ・オベールが音楽を手がける。長く映画界を牽引してきた名匠たちと若い俳優たちとの間でまるで化学作用のように生まれた新たな傑作。

『つかのまの愛人』2017年/フランス/76分/モノクロ/原題:L’Amant d’un jour

監督:フィリップ・ガレル
脚本:ジャン=クロード・カリエール、フィリップ・ガレル、キャロリーヌ・ドリュアス=ガレル、アルレット・ラングマン
撮影:レナート・ベルタ 編集:フランソワ・ジュディジェ 音楽:ジャン=ルイ・オベール

出演:エリック・カラヴァカ、エステール・ガレル、ルイーズ・シュヴィヨット