「なぜならば、激動の最果てに達すると、人間の魂は溺れかけた人間そっくりだからだ。
自分がに瀕していることはよく分かっている。危殆の原因もよく分かっている。
なのに、やはり海は海であり、溺れかけた人間は溺れるしかない。」
――ハーマン・メルヴィル『ピエール』(坂下昇訳)
『ポンヌフの恋人』以来8年ぶりの復活!
ハーマン・メルヴィルの問題作『ピエール』を映画化
運命に翻弄される愛を 息もつかせぬ映像と音で描き切る長編第4作
原作は19世紀半ばのアメリカ小説。
発表当時あまりに背徳的で虚無的な内容のため「メルヴィル発狂す」と報じた新聞まであったその怪物的小説を、カラックスは現代のパリに設定を変え、主人公二人の絶望の深み、そしてその果てにあるあらゆるしがらみからの超越を、壮絶なロマンティシズムの物語として描いた。
『ポーラX』Pola X
1999/France,Germany,Japan,Switzerland/135min
監督・脚本:レオス・カラックス
影:エリック・ゴーティエ
出演:ギョーム・ドパルデュー、カテリーナ・ゴルベワ、カトリーヌ・ドヌーヴ
日本語字幕:斎藤敦子 配給:ユーロスペース