日本では毎年、何千人もの人々が忽然と姿を消している。彼らは「蒸発者」と呼ばれ、人間関係のトラブル、借金、ヤクザからの脅迫など、さまざまな理由で失踪する。その中にはいわゆる 「夜逃げ屋」から支援を受けて、どこか別の場所で新しい生活を始める者もいる。映画『蒸発』は、日本の蒸発という現象に迫りながら、失踪者と残された人々の心の葛藤と和解の道のりを描くドキュメンタリー。今年春の第20回 大阪アジアン映画祭でジャパンプレミア上映を果たして、今回は出町座単独で日本の劇場初上映となります。アンドレアス・ハルトマン、森あらた両監督のアフタートークもあり。
ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭のビクター賞(最優秀作品賞)受賞。
*出演者のプライバシー保護のため、ぼかしとAIディープフェイク技術による処理を一部行っています。
『蒸発』INTO THIN AIR
2024/日本・ドイツ/86min/日本語(英語字幕つき)
監督・プロデューサー:アンドレアス・ハルトマン、森あらた
撮影:アンドレアス・ハルトマン
音楽:ヤナ・イルマート、竹原美歌
主催:ゲーテインスティトゥート ヴィラ鴨川
共催:出町座
助成:DMG森精機(株)
協力:一般財団法人 山岡記念財団