我々はデヴィッド･リンチの映画に多くのことを負っている。
ついに訪れてしまった彼の死に際し、敬意と追悼の意を表す上映を実施しております。

先週までの『マルホランド･ドライブ』に続いて登場するのは、リンチが一人で5役を担い、個人資金と5年の歳月をかけ5人の仲間と制作した永久不滅の長篇映画デビュー作。映画史上のカルト映画の代名詞ともなった本作を劇場で観ることができる貴重な機会です！

タイトルの「Eraserhead」は鉛筆に付いている消しゴムを指す。ストーリーは理解不能だが、観客は異常な変態度を発散しまくるモノクロビジュアルと、不気味としか言いようのない奇形造形、おおよそ説明がつかない常軌を逸した出来事を目撃する、まさに体験としての映画の在り方を示し、孤高のカルト映画作家デヴィッド･リンチが誕生した。

どうぞこの貴重な機会に劇場のスクリーンで浴びてください！