奇想天外映画祭 vol.4

上映スケジュール

2023/9/8(金)〜10/5(木)

9/8(金)20:35-(22:30終)『リキッド・スカイ』
9/9(土)21:25-(22:50終)『サイド・ストリート』
9/10(日)21:25-(22:45終)『昇天峠』
9/11(月)20:35-(22:30終)『リキッド・スカイ』
9/12(火)21:25-(22:50終)『サイド・ストリート』
9/13(水)21:25-(22:45終)『昇天峠』
9/14(木)20:35-(22:30終)『リキッド・スカイ』

9/15(金)19:25-(21:05終)『マルチプル・マニアックス』
9/16(土)19:25-(21:05終)『ワンダーウォール』
9/17(日)19:25-(21:05終)『殺られる』
9/18(月)19:25-(21:05終)『マルチプル・マニアックス』
9/19(火)16:40-(18:15終)『ワンダーウォール』
9/20(水)19:25-(21:05終)『殺られる』
9/21(火)19:25-(21:05終)『ワンダーウォール』

9/22(金)18:45-(20:40終)『リキッド・スカイ』/20:55-(22:40終)『赤い唇』
9/23(土)18:45-(20:40終)『リキッド・スカイ』/20:55-(22:40終)『赤い夜』
9/24(日)18:45-(20:40終)『リキッド・スカイ』/20:55-(22:45終)『狂乱の大地』
9/25(月)18:45-(20:30終)『赤い唇』/20:45-『リキッド・スカイ』(22:40終)
9/26(火)18:45-(20:30終)『赤い夜』/20:45-『リキッド・スカイ』(22:40終)
9/27(水)18:45-(20:33終)『狂乱の大地』/20:45-『リキッド・スカイ』(22:40終)
9/28(木)18:45-(20:30終)『赤い夜』/20:45-『リキッド・スカイ』(22:40終)

9/29(金)21:10-『ワンダーウォール』(22:45終)
9/30(土)21:10-『赤い夜』(22:52終)
10/1(日)21:10-『マルチプル・マニアックス』(22:50終)
10/2(月)21:10-『ワンダーウォール』(22:45終)
★10/3(火)休映
10/4(水)21:10-『ワンダーウォール』(22:45終)
10/5(木)21:10-『赤い夜』(22:52終)
★10/5で終映

料金

当日一般:1500円
ほか通常料金設定

公式サイト

映画史の闇の中から忽然とその名を表した選りすぐりの
怪作、珍作、奇作、迷作、異作が今回も目白押し!

目もくらむ鮮やかなネオンカラーに染まる!
80年代の痛快に“ぶっ飛んだ”超カルト作『リキッド・スカイ』が
公開40周年4Kリマスター版で上映決定!

 

★今回出町座では『顔のない眼』『注目すべき人々との出会い』の上映がございません。
 


 

© Slava Tsukerman

リキッド・スカイ

40周年記念 4Kデジタル修復版

製作・監督|スラヴァー・ツーカーマン
出演|アン・カーライル、ポーラE・シェパード、ボブ・ブラディ
1982|アメリカ|112分|カラー

小さな宇宙船がニューヨークに着陸する。エイリアンたちは麻薬による陶酔を求めて、ヘロインからさらには人間のオーガニズム絶頂期に脳内で分泌される快楽物質を追い求めている。息をのむばかりの美と輝きの、失われたニューヨーク。セクシュアリティの解放、性的暴力に対する復讐、セックスに憑かれた男たちは絶頂に達すると消滅する。奇怪で気取ってそれでいてきらびやかな世界。そして“ジェンダーファック・ファッション”。この世界を生み出したのが、共同脚本執筆者であり、レズとゲイのパンクモデルの二役をこなしたアン・カーライルだ。痛快で“ぶっ飛んだ”『リキッド・スカイ』はカルトの枠を超えた唯一無二の作品として鮮やかに光り輝く。

 
 


 

ワンダーウォール

監督|ジョー・マソット 音楽|ジョージ・ハリスン
出演|ジェーン・バーキン、ジャック・マッゴーラン
1968|イギリス|92分|カラー

ロンドン。初老の自然科学者オスカー・コリンズはアパートの隣に越してきたジェーン・バーキンを偶然見つけた壁の穴から覗いているうちに、研究対象を“若いキュート”な彼女に変えてしまい夢と幻想の世界にはまり込んでしまう。イギリス時代最後の主演作となったバーキンはセリフ一切なし(ただ覗かれるだけの不可思議な役どころ)。音楽はサントラ盤が最初のアルバム「不思議な壁」となったザ・ビートルズのジョージ・ハリソンが担当。インド・テイストのサウンドが全編に響き渡る。『レッド・ツエッぺリン/強熱のライブ』のジョー・マソットのサイケデリックなデビュー奇作。

 
 


 

赤い夜

ジョルジュ・フランジュ生誕110年記念上映

監督|ジョルジュ・フランジュ
出演|ゲイル・ハニカット、ジャック・シャンプルー
1974|フランス=イギリス合作|100分|カラー

テンプル騎士団の秘宝を狙って、“赤い仮面”の男が率いる仮面軍団とゾンビ軍団が共闘して挑むのだが…。当初はルイ・フイヤードの「フアントマ」のテレビ・シリーズとして企画されていた。フランジュの『ジュデックス』の流れを組む荒唐無稽なアクション活劇。

 
 


 

狂乱の大地

監督|グラウベル・ローシャ
出演|ジャルデルー・フィーリョ、グラウセ・ローシャ
1967|ブラジル|107分|モノクロ

60年代初頭、突如ブラジルに現れた“狂気”がヨーロッパの映画人たちを震撼させた。架空の軍事独裁国エル・ドラドの革命と反乱を描いたグラウベル・ローシャ3作目の本作は、ひたすらアナーキーな世界に邁進する主人公の情念とパワーが画面にほとばしり見るものを圧倒する“シネマ・ノーヴォ”の傑作。

 
 


 

昇天峠

監督|ルイス・ブニュエル
出演|リリア・プラド、カルメン・ゴンザレス
1951|メキシコ|75分|モノクロ

メキシコ、ゲレーロ州の海沿いの村、サン・へロミート。村はヤシの実で成り立っている。主人公オリヴェリオの結婚式の当日、突然母の容態が悪くなったことから、彼はとある事情で隣町までバスで行く事になる。危険な山道を走るバスに驚くべき珍事が次から次へと降りかかる…。メキシコ時代のブニュエル・ワールド満載の逸品。

 
 


 

殺られる

監督|エドウアール・モリナロ
音楽|アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ
出演|ロベール・オッセン、フイリップ・クレイ、マガリ・ノエル
1959|フランス|90分|モノクロ

50年代末にフランス映画界に登場したモダン・ジャズと犯罪映画の結びつきがあり、『死刑台のエレベーター』とマイルス・デイヴィスや『大運河』とMJQなどに次いで登場したのが『殺られる』である。当時にしては珍しく暴力とエロティシズムを随所に盛ったノワールの佳作であり主演のロベール・オッセンが素晴らしい。

 
 


 

サイド・ストリート

監督|アンソニー・マン
出演|ファリー・グレンジャー、キャシー・オドネル
1950|アメリカ|83分|モノクロ

郵便配達員のジョーはついで出来心で弁護士事務所から金を盗むがそれは”悪徳”弁護士が不法な手段で得た金だったことから、事態は思わぬ展開で突き進んでいく…。舞台となるニューヨークの街、人々をリアルに描いた稀有な作品でありクライマックスのカーチェイス・シーンは伝説になっているアンソニー・マン・ノワールの傑作

 
 


 

赤い唇

アンコール上映

監督|ハリー・クーメル
出演|デルフィーヌ・セリッグ、ダニエル・ウイメ
1968|イギリス|100分|カラー

ベルギーの港町のホテルを舞台に繰り広げられる恐怖とエロテイシズムにに包まれた禁断の世界を描いた怪奇幻想映画。独自の耽美映像で知られるハリー・クーメルの代表作として知られる。主人公エリザベート伯爵夫人を演じたデルフィーヌ・セイリグの銀色に輝くミステリアスな美貌に酔いしれる。

 
 


 

マルチプル・マニアックス

アンコール上映

監督・製作・脚本・撮影・編集|ジョン・ウオーターズ
出演|ディヴァイン、デイヴィット・ロチャリー、メアリー・ヴィヴィアン・ピアース
1970|アメリカ|96分|カラー

1970年の『ピンク・フラミンゴ』で“バッド・テイスト映画の帝王”と一躍その名を刻んだジョン・ウオーターズが’68年に5,000ドルで製作した長編処女作。ウォーターズ自身が“セルロイドの残虐行為”と呼んだこの作品の主役はドラァグ・クイーンの先駆者として名高いデヴァイン。

 
 

【上映ラインナップ】
スラヴァー・ツーカーマン『リキッド・スカイ』4Kデジタル修復版
ジョー・マソット『ワンダーウォール』
ジョルジュ・フランジュ『赤い夜』
グラウベル・ローシャ『狂乱の大地』
ルイス・ブニュエル『昇天峠』
エドウアール・モリナロ『殺られる』
アンソニー・マン『サイド・ストリート』
ハリー・クーメル『赤い唇』
ジョン・ウオーターズ『マルチプル・マニアックス』