「香港映画」を築いてきた7人の監督による、それぞれの香港を描いた、35mmフィルムで紡がれる美しい7篇のオムニバス。
あの頃は戻らない。だが、わたしたちの愛した香港は記憶とフィルムに刻まれる。叙情溢れる7つの掌編をぜひスクリーンで。
サモハンが修業時代の自伝的エピソードを紡ぎ上げた「稽古」。
『女人、四十。』のアン・ホイが教師と教え子たちの絆を人情味豊かに描いた「校長先生」。
ウォン・カーウァイ作品『欲望の翼』などの編集マンとしても知られるパトリック・タムによる刹那的な青春ロマンス「別れの夜」。
『マトリックス』の革新的なアクション表現に貢献したユエン・ウーピンは、「回帰」で老人と孫娘の交流を温かく紡ぎ上げた。
さらに、ジョニー・トーが投資での成功を夢見る市民を風刺した「ぼろ儲け」。
1990年代にジョン・ウーに続いてハリウッド進出を果たしたリンゴ・ラムの遺作「道に迷う」は、香港の街並みの変遷をひとりの中年男の心象風景に重ね合わせた感動編。
“香港のスピルバーグ”ことツイ・ハークの最終話「深い会話」は、精神科医と患者の対話が予測不能にねじれていく不条理コメディである。
2021年/香港/広東語/111 分
原題:七人樂隊/英題:Septet:The Story of Hong Kong 日本語字幕:鈴木真理子
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
出演:ティミー・ハン(洪天明)、フランシス・ン(吳鎭宇)、ジェニファー・ユー(余香凝)、ユン・ワー(元華)、ン・ウィンシ ー(伍詠詩)、サイモン・ヤム(任達華)、チョン・タッミン(張達明)、ラム・シュ(林雪)
監督:サモ・ハン(洪金寶)、アン・ホイ(許鞍華)、パトリック・タム(譚家明)、ユエン・ウーピン(袁和平)、ジョニー・トー(杜琪峯)、リンゴ・ラム(林嶺東)、ツイ・ハーク(徐克)
プロデューサー:ジョニー・トー(杜琪峯)、エレイン・チュー(朱淑儀)