夏が終わる頃 私はもっと強くなる。
34歳、先の見えない冴えない人生、子守り(ナニー)でこの夏をやり過ごすしかないブリジット
レズビアンカップルの両親を持ち、ブリジットに子守をされる6歳の少女フランシス
彼女たちのひと夏の出会いから、小さくて大きな奇跡が訪れた。
サウス・バイ・サウスウエスト映画祭2019で観客賞&審査員特別賞をW受賞!
34歳で独身、大学も1年で中退し、レストランの給仕として働くブリジットは夏のナニー(子守り)の短期仕事を得るのに必死だ。うだつのあがらない日々を過ごすブリジットの人生に、6歳の少女フランシスや彼女の両親であるレズビアンカップルとの出会いにより、少しずつ変化の光が差してくる――。
これまで劇中で赤裸々に描かれることが少なかった生理や中絶といった女性の身体にのしかかる負担やプレッシャー、さらにブリジッドが直面する年齢差別や、レズビアンカップルに対する差別といった現代のリアルな問題を、軽やかに脚本に落としこんだのは今作で主演も務めるケリー・オサリヴァン。グレタ・ガーウィグの『レディ・バード』(17)の女性の描き方に触発され本作の執筆を開始。大人だからこその苦悩と揺れ動く心情をユーモアと感動を交えてナチュラルに描いた本作は私生活でオサリヴァンのパートナーでもあるアレックス・トンプソンが長編初監督を務めた。
2019年/USA/101分
原題:Saint Frances
配給:ハーク
監督:アレックス・トンプソン
脚本:ケリー・オサリヴァン
出演:ケリー・オサリヴァン、ラモーナ・エディス・ウィリアムズ、チャーリン・アルヴァレス、マックス・リプシッツ、リリー・モジェク