【KGコラボ】空白を埋める- 見えるものと見えないもの

上映スケジュール

2021/10/1(金)〜10/7(木)

連日16:45‐(18:00終)

料金

当日一般:1500円
ほか通常料金設定
★招待券使用不可

【アフタートーク】
10/3(日)
登壇:小原一真さん

公式サイト

原発事故と新型コロナ感染症。
それらの最前線従事者に聞き取りを行い、映像でまとめたドキュメンタリー作品。

 


 

フォトジャーナリスト小原一真は2011年に福島第一原発で働く作業員の取材を始め、2020年から京都のコロナ感染病棟で働く作業員に焦点を当てた聞き取りを開始した。原発事故と新型コロナ感染症。それらの最前線は放射能とウイルスの恐怖によって、一般の人が立ち入ることの出来ない制限区域を作り出した。同時に、その最前線にある未知の恐怖は、そこにいる人々とその外にいる人々の間に大きな隔たりを生んだ。今、日本に住む私たちは、コロナの最前線に関する二つの世界を見ている。医療従事者にエールをとポジティブな声援を送る一方、未だに感染者を始め、医療従事者さえもモザイクに隠されてしまう二つの現実。そして、その二つの世界は10年前から福島にも存在している。一部で英雄と称えられながらも、その実態は、曖昧模糊なものとして、その多くが表面化しない原発作業員を取り巻く二つの世界だ。原発事故とパンデミックの後、その断絶されてしまった最前線は、情報の空白地となった。小原は二つの制限区域を行き来しながら、社会から見えなくなった最前線にいる人々を見つめ、情報の空白地を埋める試みを行う。本当に大切なもの、本当に忘れてはいけないものを、その最前線にいる人々の言葉から想像したい。
 
 

作家プロフィール
小原一真

1985年岩手県生まれ。写真家、ジャーナリスト。ロンドン芸術大学フォトジャーナリズム修士課程卒業。2012年、東日本大震災と福島第一原発・原発作業員を記録した写真集『RESET』(ラースミュラー出版/スイス)、2015年には太平洋戦争で被害を受けた子供たちの戦後を描いた『Silent Histories』(RM/スペイン)を発表。長期的視野からチェルノブイリ原子力発電所事故を記録した 『Exposure/Everlasting』(2015)では世界報道写真賞を受賞。災禍の中で見えなくなっていく個に焦点を当てた作品制作に精力的に取り組みながら、2020年には米ナショナルジオグラフィック協会より助成を受けて、コロナ禍の最前線で働く看護師・介護士による看取りの記録を続けている。
KYOTOGRAPHIE2021では、収束作業を担う福島第一原発作業員を追った作品と、新型コロナウィルスの医療・介護従事者に焦点を当てた二つのシリーズを展示する。

小原一真『空白を埋める- 見えるものと見えないもの』
2021/Japan/75min予定
言語:日本語(英語字幕を予定)