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『ケイコ 目を澄ませて』子ども鑑賞ワークショップ 感想集

『ケイコ 目を澄ませて』子ども鑑賞ワークショップ 感想集


 

1月下旬に「キンダーフィルムフェスト・きょうと」さんの催しで、5歳〜18歳の子ども映画鑑賞ワークショップが出町座にて行われました。
出町座で絶賛ロングラン中の『ケイコ 目を澄ませて』ですが、通常は10代のお客さまはほとんどいません。
ですが、この作品はきっと子どもたちにもしっかりと伝わるはず!と思い、鑑賞作品に選ばせて頂きました。

参加した子どもたちの感想を頂き、とてもよかったので、こちらにも掲載させて頂くことになりました。
皆さまもぜひ『ケイコ 目を澄ませて』ご鑑賞とあわせ、子どもたちの言葉をお読み頂ければ幸いです。

今回の鑑賞ワークショップを実施くださった「キンダーフィルムフェスト・きょうと」さん、参加くださった皆さん、ありがとうございました。

 
 

鑑賞ワークショップ実施のようすは
キンダーフィルムフェスト・きょうと さんの
公式サイト内にアップされていますので
▶ こちら ◀をぜひご覧ください。

 
 

● ボクシングも聴覚障害も私の生活にあまり身近ではありません。特にボクシングは本当に知らなくて、はじめの方は試合のシーンも怖いし血出すぎやろ!と思ってました笑 

映画の序盤、ボクシングの練習場のシーンで耳が聞こえないってうるさい音も聞きたくない言葉も嫌な音も聞かなくていいし いいこともあるんじゃない?と思いました。

でもやっぱりそれは耳が聞こえるからだと、映画を見ていくうちにわかりました。音がもっている情報量の多さを痛感しました。聴覚障害や視覚障害を簡単に大変とか怖いとは言えないなと思いました。

ケイコの芯の強さに本当に心を打たれました。

カッコよかったです いい映画に出会えて幸せです、ありがとうございました!!

 

● 僕は、ケイコが何も喋らないで一人で歩いているシーンが印象に残りました。
何も喋っていない時にケイコがどんな事を考えているのかを想像して観ることができるシーンだと思いました。

 

● 人物の写し方や音響から、親密感が溢れる映画で終始引き込まれました。

 

● まず、とてもおもしろかったです。そして、こんなに泣いた映画に出会ったのは初めてだと思いました。

私は、ラスト30分くらいずっとただただ涙が止まらないなか作品を観ていたのですが、ケイコやトレーナーさん達の気持ちが現れる場面、ただの風景の場面でもひとつひとつに意味があるように感じ、目が離せなくて全体的に何故か切なく感じていました。

作品を見ていて、私はケイコの気持ちがボクシングをするときに現れていたように感じました。なぜかというと普段の生活の様子ではあまり感情を外に出さないけど、ボクシングをする時は、とても感情(的)だったのがとても印象的で、つい私も感情移入してしまって観てしまったからです。

あと、個人的に、ケイコの練習を近くで練習していたふたりぐみが真似したところがほっこりして、良いなぁと思い、好きな場面です。

 

● 耳が聞こえないと人から見捨てられたりするのに自分もわからなくて、こまるけどどんどんがんばってまた大きい選手になっていくんじゃないかなって思ったしつづきになったらまたボクシングをずっと続けていくんじゃなかと思います。

それにボクシングを続ける場所を探したりするし、また練習をいろんなとこでしたらうまくやっていくんじゃないかと思います。

ケイコのなやみや思いを深く感じました。人にあまり話をしないからかかえこんでしまうからそれをボクシングで発散していると思いました。試合中がいきいきしている。

 


・セリフがあまり多くないのが新鮮で、ケイコの思いや訴えが読み取れた。
・手話が分かる・わからないだけでの極端なコミュニケーションではなく、耳が不自由なかわりに1つ1つの動きが大きな意味を持っていたと思う。
・日記を会長のおくさんが読み上げるシーンで、ケイコや周囲の関係性がうすかったり遠かったりしたが、手話を覚えようと努力してみる人やセコンドのコーチや会長一人一人が応援や励ましをケイコに送っていた。⇨密接な関係になる⇨ケイコが前に進む様子。
・ボクシングを通じてケイコが苦労していくが結局はそのストレスをボクシングで紛らわす姿が印象的だった。
・ケイコと会長が鏡の前でシャドーをするシーンでさみしいようなうれしいような顔をするケイコの姿が印象的だった。
・ケイコが生まれつき抱えるハンデによってどんどんためこむストレスをボクシングで発散しようとするが、最終的にはうちに溜め込んでしまっているようで切なくなった。
・トレーナーたちがケイコに、同情するのではなく、あえて厳しく教える姿に愛を感じた。
・ミット打ちの心地よい音とケイコが抱える境遇が少し空しかった。

 

© 2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS


 


 

「もっと、みたい!知りたい!映画鑑賞ワークショップ」
主催:キンダーフィルムフェスト・きょうと
2023年1月29日(日)実施
場所:出町座 鑑賞作品:『ケイコ 目を澄ませて』
参加:5歳〜18歳の子どもたち10名参加

ワークショップ レポートは▶こちら◀