5windows
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5windows

上映スケジュール

3/31(土)〜4/6(金)

3/31(土)〜4/6(金)18:00(18:50終)
★4/1(日)のみ20:10(21:00終)
★4/6(金)で終映。

料金

1000円均一

瀬田なつき監督の作品をあわせて観よう!
3/31(土)〜4/13(金)『PARKS パークス』
4/7(土)〜4/13(金)『彼方からの手紙』

【特別併映】『5windows Mountain Mouth』

2013年/日本/8分/BD/提供:山口情報芸術センター[YCAM]
監督:瀬田なつき/出演:中村ゆりか
山口情報芸術センター主催「架空の映画音楽のための映像コンペティション」のために作られた『5windows』の“山=mountain、口=mouth”編。山口市内の風景を儚なげに彩るのは青葉市子のハミング。

今回は『5windows』(40分)にこちらの『5windows Mountain Mouth』(8分)をつけた特別上映です。

公式サイト

あの日、14時50分。時間の断層から映画が生まれた

https://youtu.be/CShnjjjmNkc


【『5windows』へのお誘い】

本作は劇場用の長編として作られたものではありません。舞台となる横浜・黄金町で5本の短編を撮影し、そのうちの4本を屋外の4カ所で上映。そして最後の5話目を映画館で上映するという企画の元に作られた映画です。

屋外上映される4つの短編の4人の主人公の物語が、最後に映画館で上映される短編で重なり合って、更に大きなひとつの物語を作り上げる。ひとりひとりの身の回りのほんの小さな物語の重なりが、気が付くと果てしないスケールを持つ。小ささと大きさとの不意の出会いの衝撃が、果てしない彼方へと広がる視界を与えてくれます。

本作の監督、瀬田なつきの2008年作品『彼方からの手紙』は、階段を転げ落ちるボールと大きな観覧車が強く印象に残る映画でした。その階段を転げ落ちるボールが今回の映画の4つの物語と4人の主人公であり、最後に映画館で上映される5つ目の短編が大きな観覧車ということになるでしょうか。気がつくと観客たちはその大きな観覧車に乗っていて、見たことも無いスケールで、世界を見渡すことになるわけです。

私たちの時間軸と空間軸が瀬田なつきの映画によって膨張し、見たことも無い場所や人物、体験出来るはずの無い過去や未来の出来事を、ある親密さとともに受け入れることができる。そんな神秘的な体験として、この映画をとらえてみるのも面白いかもしれません。
その時映画自体も、思いもよらぬ形を取りながら流通していくことになるはずです。観客の時間軸や空間軸の変容に寄り添うように、映画のスタイルも変容していく。その新しい映画の形を、多くの方に見てもらえたらと思っています。

本作は、屋外上映用のものすべてを映画館で見ることの出来るような約40分の作品として再編集したものです。屋外上映の広がりとはまた違う何かが、劇場のスクリーンに広がりだすことになるでしょう。


【Introduction】

街を浮遊し、変容させる、新たな映画プロジェクト~『5windows』上映の軌跡

◆2011年10月 Cinema de Nomad「漂流する映画館」@横浜・黄金町
~映画、都市、空間、身体の関係性を紐解く実験~
映画上映の新たな試みはここから始まった。横浜・黄金町で撮影された5つの短編=断片のうち4本を屋外4カ所で上映し、最後の5本目を映画館で上映。多くの人の心をとらえ、各界から称賛される。

◆2012年7月 「第五回爆音映画祭」@東京・吉祥寺 ~新たな映画の誕生~
東京・吉祥寺の街へとその劇空間を移し、再び屋外上映を実現。その一方で、劇場用の再編集版がプレミア上映され、超満員の会場を魅了する。
そして今秋、劇場用再編集版は渋谷から日本中の映画館へと「漂流」をはじめる――!

観る側からも「映画」が生まれる瞬間が、そこにある
『5windows』は、4つの短編=断片を生きる主人公ひとりひとりの視線がとらえた、小さな「あの日、14時50分」の物語が重なり合い、さらにもうひとつの物語が生まれます。その時、ふいに壮大なスケールの時間と空間が広がり始め、果てしない彼方へと向かう視界が開けてくることでしょう。その体験こそ、まさしく「映画」。観る者にゆだねるのではなく、あらかじめ共犯関係を結ぶことで「映画」は浮かびあがり、時間軸や空間軸の変容に寄り添うように、そのスタイルも変容していく……。そんな新たな映画体験を私たちに与えてくれます。

【STORY】
夏のある日、ある瞬間。黄金町に居合わせたリク、トモオ、ヨシクラ、ユキ。それぞれの目線から語る4つの「あの日、14時50分」。そして5つ目、いつしか4人は橋の上で小さくすれ違う。交錯するその瞬間、それぞれの過去と未来、幻想、記憶、そしてあったかもしれない現在が複雑に絡み合う。


【CREATOR】

監督・脚本・編集:瀬田なつき SETA, Natsuki
1979年大阪府生まれ。東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻修了。主な監督作に『彼方からの手紙』(2008)、『あとのまつり』(2009)などがある。2011年、自身初のメジャー映画長編作品『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(出演:大政絢、染谷将太)が全国公開された。

音楽:蓮沼執太 HASUNUMA Shuta
1983年東京都生まれ。HEADZを中心に国内外の音楽レーベルから作品を多数発表。主な作品に《OK Bamboo》(2007)、《POP OOGA》(2008)、《wannapunch!》(2010) など。《蓮沼執太チーム/フィル》《ウインドアンドウインドウズ》《音楽からとんでみる》《ミュージック・トゥデイ》など音楽を基とするプロジェクトを制作。現在、東京藝術大学大学院映像研究科研究生。


 

『PARKS パークス』3/31(土)〜4/13(金)*2週間上映!
2017年/日本/118分/監督・脚本・編集:瀬田なつき
出演:橋本愛、永野芽郁、染谷将太、石橋静河

『彼方からの手紙』4/7(土)〜4/13(金)*1週間限定上映!
2008年/日本/85分/監督・脚本・編集:瀬田なつき
出演:スズキジュンペイ、朝倉あき、三村恭代


5windows + 5windows Mountain Mouth

2012年/日本/40分

中村ゆりか、斉藤陽一郎、長尾寧音、染谷将太

監督・脚本・編集:瀬田なつき
撮影・制作:佐々木靖之 録音・整音:藤口諒太
音楽:蓮沼執太
ラインプロデューサー:汐田海平 助監督:平田大輔 メイク:長窪美恵 監督助手:星悠平、田添裕也
撮影助手:斎藤亮太郎 制作助手:大沢雄城、林雄太郎 メイク応援:小渕彰子
制作プロダクション:studio402
助成:アーツコミッション・ヨコハマ
企画:NPO法人ドリフターズ・インターナショナル、港のスペクタクル2011実行委員会
配給:boid