高畑勲監督の、究極の傑作。
“適当”に生きることを全編通して日常のささいなエピソードの連なりで描きながら、その描写の凄まじく、尋常ではない質量のアニメーション技術が注力されている。「もっと脱力して生きればいいじゃん」というテーマを、徹底的にハードな制作体制で描くという、高畑監督の二律背反の融合が最高潮に凝縮された傑作。ただただ、必見。
『ホーホケキョとなりの山田くん』1999年/日本/104分
監督:高畑勲
演出:田辺修、百瀬義行 脚色:高畑勲 原作:いしいひさいち
製作総指揮:徳間康快 製作:氏家齊一郎、東海林隆、マイケル・オー・ジョンソン
プロデューサー:鈴木敏夫 プロデューサー補:門屋大輔
絵コンテ・場面設定:田辺修、百瀬義行
作画監督:小西賢一 撮影監督:奥井敦
撮影:藪田順二、高橋わたる 美術監督:田中直哉、武重洋二
音楽:矢野顕子 主題歌:矢野顕子、山田家の人々と藤原先生
録音演出:若林和弘 録音:東京テレビセンター
録音制作:オムニバスプロモーション 整音:井上秀司
効果:伊藤道廣 編集:瀬山武司
製作担当:奥田誠治、藤巻直哉、星野康二 制作担当:高橋望
特殊効果:谷藤薫児、糸川敬子 CG制作:井上雅史、泉津井陽一、北川内紀幸、軽部優、佐藤美樹、山田裕城
彩画監督:保田道世 彩画補佐:守屋加奈子 美術補佐:吉田昇
声の出演:朝丘雪路、益岡徹、荒木雅子、五十畑迅人、宇野なおみ、矢野顕子、ミヤコ蝶々、中村玉緒、柳家小三治、富田靖子、斉藤暁、古田新太、上岡龍太郎、笑福亭鶴瓶、江川卓、今井伊佐男