解放区
© 2019「解放区」上映委員会

解放区

上映スケジュール

2019/11/2(土)〜11/29(金)

11/2(土)16:05(〜18:00終)
11/3(日)〜11/8(金)18:30(〜20:25終)
11/9(土)〜11/15(金)12:40(〜14:35終)
11/16(土)〜11/22(金)9:50(〜11:45終)*11/19(火)のみ18:35の回もあり。
11/23(土)~11/29(金)20:55(~22:50終)
*11/29(金)で終映。

料金

通常料金設定

【舞台挨拶&チィーチイン】
11/2(土)16:05の回上映後
登壇:太田信吾監督

【注意事項】
*内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。
*舞台挨拶&ティーチインは上映後、フロアを移動して行います。
*当日受付にて座席指定制。事前予約などはございません。
*当日券の販売、座席指定受付は出町座営業開始時(▶こちらでご確認ください◀)より始めます。
*定員に達し次第売り止めとなります。予めご了承ください。
*転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。
*いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。

公式サイト

“表現の自由”が熱く議論される令和元年の夏。 助成金返還、映倫 R18+指定
5年間封印されてきた映画『解放区』があなたに問いかける
見せる見せない、見たい見たくないは、いったい“誰が”決めるのか!?

大阪西成区・釜ヶ崎。そこにはかつて日本最大の<ドヤ街>があった――

再開発に揺れる街に漂着した若者を迫真のリアリティで描く!
友人の自殺を直視したドキュメンタリー映画『わたしたちに許された特別な時間の終わり』が国内外で反響を 呼び、また俳優としても活躍の場を拡げる太田信吾が、再開発揺れる大阪は西成区・釜ヶ崎に漂着する若者をド キュメンタリーの手法を活かし、リアリティあふれる描写で活写した初の長編劇映画。「貧困や病気、犯罪は、 個人の問題ではなく、社会システムを受容しているわたしたち一人ひとりに起因する」という監督の強い信念が、 地元の多くの人を動かし、撮影が困難と言われた場所でも撮影が実現。地域住民や商店主などの協力を得ながら 映画は完成した。

驚愕のラストに、あなたはもうただの傍観者ではいられない

先輩ディレクターとの理不尽な上下関係、制作時の被写体との接し方に疑問を持ちながらも、小さな映像制作 会社で働きながらドキュメンタリー作家になる事を夢見る須山(スヤマ)。未だその途中にありながらも、夢を語 り理解を示してくれる恋人もいる。
ある日、取材現場での先輩の姿勢に憤りを爆発させてしまう。職場を無くした彼は、自らの新たな居場所を探 すかのように、かつて希望を見失った少年を撮影したことのある大阪・西成へと向かう。しかし、1人で問題に 向き合えない須山は、東京で取材した引きこもりの青年を呼びつけたり、行きずりの女性に愛を語ったりと切実 さに欠ける取材を続ける。少年を探しながら街をさまよう日々。やがて、自らの甘さがもたらした結果から、一 歩また一歩と後戻りできない道に迷い込んでいくのだった――


ここ何年もの間に観た劇映画の印象がすべて吹っ飛ぶぐらい、衝撃を受けました。社会性を持ちながら、 劇映画本来の醍醐味がここにあります。俳優の存在力、カッティング、自在に動くカメラ、音や音楽など、 低予算にも関わらず条件の厳しさはまったく感じさせず、いまの映画業界に愚痴ばかり言っている私は、で すから、ひどく落ち込みました。そして遠い昔、勝新太郎さんが私に言った「サカモト、映画はね、裏切り とすれ違いで成り立ってるんだよ」という言葉を思い出しました。加えて、「フィクションはノンフィクシ ョンのように、ノンフィクションはフィクションのように、作るべし」とよく先達が言ってましたが、その どちらでもありどちらでもないありかたに驚きました。あらためて、撮影隊=芸術を受け入れる度量の深さ をあの町に感じ、それでいて『解放区』はその題名のとおり、決してあの地域にのみ特化した作品ではなく、 この国に住む私たちの脆弱な精神性(排除や偏見や憎悪)にも関わる物語として、あらゆる場所へ越境して 行くべき作品です。2020 年、2025 年のバカ騒ぎに向けて、日本の繁栄を最底辺から支えてきた人間たちと、 その営みを覆い隠して、なんのための国づくりなのか。自戒も含め、まずは映画人が観るべき映画。主人公 の自業自得は、あまりに痛快。傑作!
阪本順治(映画監督)

監督・脚本・編集:太田信吾
エグゼクティブ・プロデューサー:カトリヒデトシ
プロデューサー:筒井龍平、伊達浩太朗 アソシエイトプロデューサー/ラインプロデューサー:川津彰信
撮影監督:岸健太朗
録音:落合諒磨 制作:金子祐史
音楽:abirdwhale、Kakinoki Masato
助監督:島田雄史
制作助手・小道具:坂田秋葉
録音助手:高橋壮太
制作応援:荒金蔵人
現地コーディネーター:鈴木日出海、朝倉太郎
撮影助手:鈴木宏侑
エンディングテーマ:ILL 西成 BLUES -GEEK REMIX- / SHINGO★西成
(作詞:SHINGO★西成 / 作曲:DJ TAIKI a.k.a. GEEK©)2007 by Sony Music Publishing(Japan)Inc.
出演:太田信吾、本山大、山口遥、琥珀うた、佐藤亮、岸健太朗、KURA、朝倉太郎、鈴木宏侑、籾山昌徳 本山純子、青山雅史、ダンシング義隆&THE ロックンロールフォーエバー、SHINGO★西成 ほか
製作:トリクスタ
制作プロダクション:トリクスタ、ハイドロブライト
宣伝:contrail デザイン:武田明徳(VOX)
『解放区』上映委員会(トリクスタ+キングレコード+スペースシャワーネットワーク)

2014年/日本/カラー/ビスタ/114分/DCP/英語字幕付き上映/R18+/英題:Fragile
配給:SPACE SHOWER FILMS