ヘンリー
© 1986 MALJACK PRODUCTIONS

ヘンリー

上映スケジュール

2019/6/1(土)〜6/7(金)*1週間限定公開!

料金

未定

〈最も恐ろしい映画〉『ザ・バニシング -消失-』日本初公開記念
〈もうひとつの最も恐ろしい映画〉『ヘンリー』 特別上映決定。
地獄の映画体験を、いまスクリーンで。

〈まさかの日本初劇場公開〉が決定している1988年のオランダ=フランス合作映画『ザ・バニシング -消失-』。この作品はそのあまりに絶望的で魅力あるラストや、他に類をみない異様な語り口とサスペンスの持続力で巨匠スタンリー・キューブリックに「これまで観たすべての映画の中で最も恐ろしい映画だ」といわしめた、映画史上に残る戦慄のサイコ・サスペンス映画。海外では初公開当時各国映画祭で喝采を浴び、30年を経た現在でも海外映画批評サイトRotten Tomatoesで98%の高評価を獲得しているなど、多くの人々の心の奥に〈とてつもない映画。として刻まれている。何故か日本では未公開で終わり、今まで劇場公開がなされることのなかったこの作品が遂に劇場公開となる。
 

そして、そんな『ザ・バニシング -消失-』の日本初公開を記念し、同じく80年代作品であり、近年はなかなかスクリーンで観ることのかなわなかった、これまた史上最強クラスの恐ろしさを誇る危険な映画『ヘンリー』が『ザ・バニシング -消失-』公開を手がける一部の劇場にて特別上映が決定した。
 

1986年アメリカ製作の映画『ヘンリー』は完成から数年間、本国アメリカでオクラ入り状態となり、1990年にやっと正式に公開、日本では1992年に劇場公開された作品。70年代後半~80年代にかけて、全米で300人以上を殺害したと云われる連続殺人鬼、ヘンリー・リー・ルーカスの日常を淡々と凍るような冷たさで描いた犯罪スリラーで、流血や残虐シーンはほとんどないにもかかわらず、作品の放つ空気と徹底したドキュメンタリータッチの描写で〈史上最も恐ろしい映画〉のひとつとして映画史に残る衝撃を刻み込んでいる。
 
 

完成した1986年当時、『13日の金曜日』のような観客を楽しませるホラー映画を望んでいた出資会社は、『ヘンリー』の一切の感情を寄せつけない冷徹な内容に唖然、さらにはMPAA(アメリカ映画協会)によりX指定を受けたことにより数年間正式な劇場公開が見送られた。英国ガーディアン紙の著名な映画批評家であり、『エクソシスト』の原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティと監督ウィリアム・フリードキンの四半世紀にわたる闘争を追跡調査した「バトル・オブ・エクスシスト 悪夢の25年間」の著者でもあるマーク・カーモード氏は「映画史上最も恐ろしい一瞬ベスト10」において『ザ・バニシング -消失-』を6位、『ヘンリー』を8位に選出するなど(1位は『エクソシスト』(73)、2位『赤い影』(73)、3位『エイリアン』(79))、この2作品の恐怖の方向性が近いことを示している。また両作品ともインディペンデント映画であり、その内容と完成度が評価されて『ザ・バニシング -消失-』のジョルジュ・シュルイツァー監督は『失踪』(93)、『ヘンリー』のジョン・マクノートン監督は『恋に落ちたら…』(93)でともにハリウッド進出を果たすなど、何かと共通項の多い2作なのである。
 

そんな『ヘンリー』は今回『ザ・バニシング -消失-』公開劇場(一部)にて特別限定上映が決定した。同じ日に両作品を鑑賞するもよし、または別日に鑑賞するもよし。ただどちらの場合でも鑑賞後には無言になり、うつむいたまま静かに帰途につくことになるのは必至。現代ではあまり見られなくなった貴重な〈地獄の映画体験〉をお見逃しなく。

『ヘンリー』1986年/アメリカ/83分/スタンダード/原題:Henry: Portrait of a Serial Killer
提供・配給:キングレコード

監督:ジョン・マクノートン
製作:ジョン・マクノートン、リサ・デドモンド、スティーブン・A・ジョーンズ
製作総指揮:ワリード・B・アリ、マリク・B・アリ
脚本:リチャード・ファイア、ジョン・マクノートン
撮影:チャーリー・リーバーマン 美術:リック・ポール
衣装:パトリシア・ハート 編集:エレナ・マガニーニ
音楽:ロバート・マクノートン、ケン・ヘイル、スティーブン・A・ジョーンズ

出演:マイケル・ルーカー、トム・トウルズ、トレーシー・アーノルド、キャム・ヘスキン