ユネスコ無形文化遺産にも登録された長浜曳山まつり“子ども歌舞伎”を舞台に、自己の芽生えの狭間で揺れ惑う子どもたちの心模様を描く。
11歳の伊吹は、1年前に亡くなった日本人の父・秀一の遺骨を届けるため、台湾人の母・ヤオファと共に初めて父の故郷「長浜」を訪れる。長浜ではちょうど年に一度のお祭りの準備をしている時期だった。そこで祭りの子ども歌舞伎でかつて父が演じた女形を演じることになった伊吹だったが、慣れない環境と歌舞伎の言い回しに苦戦し孤立していた。そんな折に、自身の性に違和を抱える少女・花と出会うことで、少しずつ心を開いていった。そして祭り本番が近づくにつれ、伊吹は父とその不在へ向き合っていく――。
監督は幼少期を長浜で過ごした映画作家・谷口未央。自身の記憶と重ね合わせながら脚本を執筆し、長浜曳山まつりの協力も得て、約8年の歳月をかけて完成させた。本作が『彦とベガ』(2016)に続く待望の長編2作目となる。伊吹を演じるのはボーイズグループ・VOKSY DAYSとしてデビューが決定し、今注目の俳優、アーティスト荘司亜虎。対する花を演じるのは新鋭・加藤あんり。共に初めての歌舞伎と祭囃子にチャレンジし、瑞々しい演技を披露している。その他にも瑛蓮、池田良ら実力派俳優が脇を固めた。京都祇園まつり、岐阜高山まつりと共に“日本三大山車祭”として名高く、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録された長浜曳山まつり。その魅力あふれる祭りの風景を劇中に取り入れ、自己の芽生えの狭間で揺れ惑う子どもたちの心模様を、長浜の美しい景観と共に綴るヒューマンストーリーが完成した。

『長浜』Nagahama
2025/Japan/93min
出演:荘司亜虎、加藤あんり、瑛蓮、池田良、田中恵理、満克昌、松本大志郎、曽奈千春、久保田直樹
監督・脚本:谷口未央
撮影:根岸憲一 照明:佐藤仁
音響 :松野泉 美術:塩川節子
助監督:濱本敏治 制作担当:山田康博
ヘアメイク:森清佳 ヘアメイク指導:村田裕彦
衣装管理:田中雄太 脚本協力:于然
プロデューサー:谷口未央 協力プロデューサー:杉岡慶子
歌舞伎振付 :岩井小紫 太夫:竹本甚太夫(三役修業塾) 三味線:豊澤賀祝(三役修業塾)
エンディング曲:HASAMI group「消えても何かが」
協力:長浜曳山祭 特別協賛:株式会社テクロス、一花薫、ワボウ電子株式会社
助成 : 文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会、長浜市
製作:コルミオ・フィルム 宣伝・配給:ブライトホース・フィルム