カリフォルニアの埠頭で麻薬密輸船が爆破されて27人が死亡し、現金9100万ドルが消える事件が発生した。その6週間前、5人の“常連容疑者”(ユージュアル・サスペクツ)が釈放されていた。結託した彼らは宝石強盗を実行したのち、宝石を売り払うためカリフォルニアに向かう。
初見の鑑賞者の度肝を抜き、再鑑賞者を唸らせる緻密なシナリオ。伝説的な結末は「カイザー・ソゼ」という謎の人物名と共に語り継がれ、『ユージュアル・サスペクツ』の評価を不動のものとした。
監督は本作にて高く評価され、のちに『X-メン』を手がけるブライアン・シンガー。脚本は、現在では『ミッション:インポッシブル』シリーズ4作の監督 兼 脚本・演出や『トップガン マーヴェリック』の脚本で知られるクリストファー・マッカリー。第68回米アカデミー賞ではケビン・スペイシーが助演男優賞、クリストファー・マッカリーが脚本賞を受賞し、記憶にも映画史にも残る一本となった。
また『ワン・バトル・アフター・アナザー』で2026年度の米アカデミー賞助演男優賞の有力候補とも言われるベニシオ・デル・トロの若き姿も必見。

『ユージュアル・サスペクツ』The Usual Suspects
1995/USA/105min
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー
出演: スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ピート・ポスルスウェイト、ケヴィン・スペイシー、スージー・エイミス、ジャンカルロ・エスポジート、ベニシオ・デル・トロ、ダン・ヘダヤ、ピーター・グリーン、クリスティーン・エスタブルック、ジャック・シアラー