各国映画祭で絶賛!日本映画界の異端の俊英、二ノ宮隆太郎。
この監督・主演作は必見!
こんなにも、何気ない日常の中に潜む心の動乱を巧みに捉えた作品が近年あっただろうか。二ノ宮隆太郎は今、日本の独立系映画において最も目覚ましい成功を収めている。
— トニー・レインズ(映画評論家)
『枝葉のこと』は紛れもなく、今年のアジアのインディペンデント映画において最も優れた作品のひとつだ。カメラがこの興味深い男を追うにつれ、私は彼の孤独をすぐさま感じとり、目が離せなくなった。長編2作目にして二ノ宮隆太郎は独自のスタイルと世界観を築き上げ、 アジアを代表する新鋭監督となったことを賞賛したい。
― キム・ヨンウ(釜山国際映画祭ディレクター)
『枝葉のこと』は、監督自身による卓越した演技によって、骨太でありながら繊細な作品となっている。多くの日本映画は若者を理由なき反抗として描いてきたが、この作品ではそのような反骨精神は消え、一種の冷淡さによって置き換えられている。二ノ宮は少しずつ自分自身の殻を破りながら、人々の生活のもろさを浮き彫りにし、同時に敬意を表しているかのようだ。
― カルロ・シャトリアン(ロカルノ国際映画祭アーティスティック・ディレクター)
良いとか悪いとかじゃなく、いろんな説得力に満たされた映画だった。とにかく画面に釘付け。主演の佇まいが“一人初期北野映画”のようだった。
— 山下敦弘(映画監督)
孤独な人間にしか作れない映画があることを、よく思う。『枝葉のこと』を観ると、ずっと寂しかった彼の横顔や背中に鬼気迫る想いがする。暗闇と溶け合うために生まれてきた人。彼自身が、一筋の寂しい光となって。それゆえ 二ノ宮隆太郎と映画館は、いつでも宿命的な出会いを果たす。
― 山戸結希(映画監督)
二ノ宮隆太郎は大体がずる賢くて卑怯な男を演じる。そして彼のいる風景はどこか貧しいアジアな雰囲気が漂っている。現実の二ノ宮は優しい男なのだろう。だから自分の卑怯さが気になる。 世界の理不尽さに見て見ぬ振りが出来ない。彼には底辺からの視線がある。だからいつも彼の映画は優しさと怒りであふれている。
― 瀬々敬久(映画監督)
2017年/日本/114分
監督・脚本・編集:二ノ宮隆太郎
出演:二ノ宮隆太郎、矢島康美、松本大樹、木村知貴ほか
宣伝・配給協力:岩井 秀世 配給:九輪家
海外セールス:Free Stone Productions Co., Ltd.