2022年に出版から75周年を迎える、不朽の名作「アンネの日記」
アンネの“空想の友達”キティーが、紡がれることのなかった日記の
【その先】を求めて、現代のアムステルダムに舞い降りる
不思議だわ。
これほど人間の邪悪な面を見てきても、今なお心の底で私は信じてる。
人間の本質は“善”なのだと__
【INTRODUCTION】
2009年にユネスコの「世界記憶遺産」に登録され、「世界で最も読まれた10冊」のうちの1冊に挙げられた「アンネの日記」。これまで幾度となく映像、舞台化されてきたが、本作はアニメーションでしか表現し得ないアプローチで、アンネ・フランクの生涯を、彼女が生み出した“空想の友達”キティーの視点でたどっていく。
監督は、アニメーション映画として初めてアカデミー賞〈外国語映画賞〉にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した『戦場でワルツを』のアリ・フォルマン。「アンネの日記」をもとにイマジネーションと遊び心に満ちた現代のパートを新たに創出、ふたりの少女の姿を等身大に瑞々しく描いた。
キティーと旅した私たちは、閉ざされた日々にあっても人生を肯定したアンネの美しさを再発見するとともに、今、世界で何が起きているかを再認識させられる。彼女が願い続けた「すべての人が尊重されること」。この祈りにも似た物語は、未来を信じたアンネから、現代によみがえったキティーを経て、観るものすべてに手渡される希望のバトンとなることだろう。
【STORY】
現代のオランダ・アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版「アンネの日記」に異変が起きた。突然、文字がクルクルと動き始めて、キティーが姿を現したのだ!時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へさかのぼってアンネと再会を果たし、日記から手を離すとそこには現代の風景が広がっていた。目の前から消えてしまったアンネを探して、キティーは街を疾走する……。
2021年/ベルギー・フランス・ルクセンブルク・オランダ・イスラエル合作/99分
原題:Where Is Anne Frank
配給:ハピネットファントム・スタジオ
原案:「アンネの日記」(ユネスコ「世界記憶遺産」2009年登録)
協力:アンネ・フランク基金
監督・脚本:アリ・フォルマン(『戦場でワルツを』)
音楽:ベン・ゴールドワッサー(MGMT)×カレン・O(ヤー・ヤー・ヤーズ)
声の出演:ルビー・ストークス/エミリー・キャリー
後援:オランダ王国大使館/イスラエル大使館