まばたきもしないで聞こうではないか
おもしろく、やがて悲しい、クマたちのおはなしを
イタリア文学を代表する作家ディーノ・ブッツァーティの長く読み継がれてきた童話(福音館書店 刊)をトップイラストレーターのロレンツォ・マトッティが監督し、完成したフランス・イタリア合作アニメーション映画。
2019年カンヌ国際映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭を沸かせたクマたちのものがたりをスクリーンでぜひご覧ください。
【Story】
とおいむかし、シチリアの古代の山奥でクマの王レオンスと息子トニオは平和に暮らしていた。ところがトニオが猟師に連れ去られたために、レオンスは息子を探し、仲間とともに雪山を下りて人間の街へ降りてゆく。山々に囲まれたクマの里の牧歌的な風景は、サスペンスが加速するにつれ、色鮮やかに輝き出す。雪山を滑り降りるクマ軍団の躍動感、魔法使い、人喰いトロル、化け猫、古城の幽霊など、レオンスたちが立ち向かう冒険に胸踊らされ、溢れる詩情に酔わされる82分。
2019年/フランス・イタリア合作/82分
原題:La fameuse invasion des ours en Sicile
配給:ミラクルヴォイス
監督・グラフィックデザイン:ロレンツォ・マトッティ
製作:バレリー・シェアマン、クリストフ・ヤンコビッチ
原作:ディーノ・ブッツァーティ
脚本:トーマス・ビデガン、ジャン=リュック・フロマンタル、ロレンツォ・マトッティ
編集:ソフィー・レンヌ
音楽:ルネ・オーブリー
【日本語吹き替え版・声の出演】
ジェデオン/デ・アンブロジス:柄本佑
アルメリーナ/トニオ:伊藤沙莉
老クマ:リリー・フランキー
サルペトル:加藤虎ノ介
トニオ(青年期):寺島惇太
レオンス:堀内賢雄